コロナ禍が、社会にズームなどのオンライン会議を普及させている。当然、オンライン会議をしている人は画面に集中している。あたりの様子など、よほどの気配を感じない限り、気にも留めない。まして、最近は、ズーム会議の自分の画面の背景をきれいな自然の風景などの映像にするソフトなども流通しているのである。さて、アメリカの話である。お母さんがズーム会議に熱中している。このお母さんには二人の子供いて、一人は6歳、いたずら盛りである。たまたま、お父さんが放置していた拳銃を持ち出して、ズーム中のお母さんの頭に向かって、拳銃を発射した。その光景はズーム画面を通じて、会議参加者全員に目撃されることになる。お母さんは死亡した。よく、子供がいることも知らずに車をバックさせて、子供をひき殺してしまったケースなど、いたたまれない悲しみを伝えるニュースが時々ある。今回は逆に幼い子供が、よくわからずに、自分のお母さんを殺してしまったケースだ。大きくなるにつれて、この子供の脳裏に母を殺してしまった苦悩がよみがえることであろう。まことに苦しい人生が待っているのである。(くちなし亭、2021.08.15)
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