雷と言うのは、地震や親父とともに、40年~50年前までは怖いものの代名詞だった。だが、その雷様も親父とともに、その威厳は日々低下しているようである。私のマンションから見える建物、ビルにはすべてに避雷針が設置されている。最近、サッカー競技中の選手に雷が落ちたとニュースになっていたが、特に怖いという思いはない。しいて言えば、夏山登山中に入道雲がわいてきて、雷が落ちてきそうな場合だけだろう。都会には逃げ場はいくらでもあるのである。そのような人間の思いを察知したのか、今年は雷が頻繁に落ちている。前橋地方気象台の観測によれば、7月の「雷日数」は16日と記録的に多かったようだ。雷日数とは、雷を観測した日の合計で、これまでは気象台などで目視で行われていたのだが、前橋では2019年から機器を使った自動観測に切り替えた。このため、過去の統計とは単純に比較できないが、7月の雷日数の平年値(6日)に比べて大幅に多くなった。雷様と言えば、ドリフターズの高木ブーを思い出すが、雲の上で、雷様のオリンピックでも開いているのだろう。(くちなし亭、2021.08.06)
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