日本で、独身の男性や女性が溢れていることは事実である。一方で、独身を謳歌しているという報道もあるのだが、他方で、結婚できないという現実もある。その理由の一つが男性の低収入と言うことが言われている。本来、結婚と言うものは「一人口は食えぬが、二人口は食える」といわれるように、少なくとも江戸時代の日本では、農業が主であったこともあって、結婚や出産とは、労働力を増やすことでもあり、共同生活は1人当たりの支出を減らす目的であったのだ。共同生活は1人当たりの支出を減らすということは現在でも同じだ。もっと美しく表現すれば、愛し合った二人が、助け合って、家庭を築いていこうと言うものである。その心は戦後の1970年代でも、フォークソングや歌謡曲でも歌われてきたところだ。でも最近の流行歌にそのようなものはない。むしろ男性が女性を守るという風潮が支配的で、103万円の壁のように制度的にもそうなっているのです。そこで結婚できるかどうかの男性の収入の壁と言うものがるのだそうです。その金額は年収300万円です。30代既婚男性の84%が300万円以上なのだそうです。逆に未婚男性の4割が年収300万円未満なのだそうです。現在の男性はまず収入300万円を獲得して、初めて、結婚の第一関門をクリアできたとなるようです。(2018.11.02)