東京23区の中古マンションの市場状況ですが、もちろん平均価格は場所によって、大きく異なります。ただ不思議なことに、在庫件数、つまり売り出し戸数は増えているのに、価格は横ばいから、多少上昇しているようです。この背景には、日銀による金融緩和と低金利があるようです。東京23区の場合は、まだ人口増が続くところなので、需要が旺盛であることは分かりますが、グラフを見る限り、在庫件数の急増が気になります。さて、中古マンションを買う場合には、築年数が何年であるかが重要です。逆に言えば、築年数が何年くらいの物件を買うのがよいのかという問題です。マンションの価格は新築時から一定の割合で下がるわけではありません。下落率カーブと言うものがあります。自動車価格も同じなのですが、購入した途端、価格は急激に下落します。そして、マンションの場合には15年以降はほとんど下落しません。だから、価格的には築15年を目安に購入するのが良いと言われているのですが、住宅は売るために購入するのではありません。快適に住むために購入するので、設備などは年次によって、大きく改善されていきますから、まあ、場所とか、総合的に判断するということに尽きるわけです。(2018.09.11)