10月31日はハロウィーンである。今や、2月のバレンタインデイをもしのぐほどの盛り上がりを見せるという。いつから、こんなに盛り上がるようになったのかというと、定かではない。なぜかと言うと、このイベントをバレンタインンデイのチョコレート販売のように、自社製品の販売につなげようと考える人たちは昔からいたからである。例えば、サンリオは1970年代からキデイランド原宿で10月のシーズンイベントとして、ハロウィーン・グッズの販売に力を入れるようになった。洋菓子メーカー、モロゾフだ。1976年からハロウィンキャンペーンをスタートさせている。菓子業界もこのイベントを利用して、秋にバレンタイデイに匹敵する商戦機会を得たいと思ったのだろう。しかし、この日本型ハロウィーンも、映画ETで、盛り上がり、1992年に米国に留学中だった高校生が、ハロウィンパーティー、家を間違えて射殺されるという事件が起こりしぼむなどの浮沈を繰り返したのである。特に、当初はデパートが乗り気でなかった。デパートには同じ10月にもっと盛り上げたいイベントボスの日があったからである。でも、社会は会社での上司の弱体化やら、パワハラ事件やらで、結局、ハロウィーンに収斂されていく。ハロウィーンなら、会社の人間関係に影響されないからである。多少、おじさんには恥ずかしいだけである。(2016.11.02)