人生の三大出費と呼ばれるものは、時代の変化とともに、変わるもので、私たちの親世代は住宅取得費用、教育費、そして、生命保険料でした。でも、今の私たちの、それは住宅取得費用と教育資金と老後の資金です。たぶん、私たちの子供の世代の三大出費は教育費と老後の資金とIT関連費用ではないかと思います。私たちの親世代は年金には恵まれていました。もちろん、国民年金部分は世代間の受け渡しですが、ご存じのように、保険料を払う方は膨大な数の団塊の世代がいましたし、さらに言えば、企業年金部分も、予定金利を超える運用益がありましたので、ほとんどの方が支払った保険料の何倍かの給付額を受け取っていたはずです。でも、彼らにしても、最大の出費は住宅取得費用だったでしょう。金利が高かった分、住宅ローンの負担は大変なものだったと思います。でも、この費用も、私たちの子供の世代では、親の家を引き継ぐことが可能になり、解消されていきます。少子化で、子供が親の財産を争う場面も少なくなりました。逆に、少子化のせいでもありますが、子供にかける教育費の負担が大きくなります。この教育費は老後の必要資金と違って、お金持ちの方でも、貧乏な家庭であっても、その一人当たりの出費額には意外なほど大きな違いはありません。けれど、老後資金は人によって、大きな違いがあるのです。それは明日のお話にします。
Y-FP Office Japan
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