かつて、モーリシャス島に生息していた大型の鳥類、ドードーが絶滅して約300年がたつ。1598年に存在が知られてから100年もしないうちに姿を消した。専門家の多くは、この鳥が食用として乱獲されたほか、入植者が持ち込んだ家畜の存在が全滅の原因だとしている。そして、今、この骨の一部がオークションにかけられると言うので、話題になっているのである。地球は生物の多様性を生み出した奇跡の星である。その多様性こそが人類にも多くの恵みをもたらしたのである。絶滅に瀕している動物たちの復活を試みる動きは世界中で行われているのだが、そのすべてがうまくいっているというわけではない。特異なケースは日本で、佐渡島を中心に行われているトキの自然への放鳥の試みの成功は世界でも珍しいことである。日本人の自然への想いの強さだろうか、豊岡市のコウノトリや鳥島のアホウドリなど成功例も多い。だが世界では、ハクトウワシ、カリフオルニアコンドル、アラビアオリックス、モウコノウマなど絶滅からはかろうじて、救えているものもあるが、自然へ返すことは難しいよいだ。動物たちの環境への適合の速さは素早い。水族館で、敵を知らないイワシの一部は、群れから離れて、自由気ままに泳ぐようになったという。
Y-FP Office Japan
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