アメリカ大統領選挙始まる。

アメリカの大統領選挙が始まった。いつも思うことだが、アメリカの大統領というのは、世界中に大きな影響力を持つ。イランへの経済封鎖に対しても、アメリカが主導すれば、アメリカの銀行の口座が封鎖されたり、市場から締め出されたりしたら、死活問題なので、どの国も、イランとの貿易縮小に動く。それほどの権力を世界中に持つアメリカ大統領なのだが、これまでの選挙を見る限り、いたってシンプルである。カリフオルニア州は民主党候補が、中西部の保守的傾向の強い諸州では、共和党の候補が代理人を獲得する。だから、注目されるのは激戦州のフロリダ、バージニア、オハイオ州の結果である。たぶん、フロリダ州であれば、フロリダ州の何処を押さえれば勝てるというものがあるだろうから、強大なアメリカ大統領を決めるのは、実は、本の一握りの人たちかも知れないのである。ハワイ州の人たちが最後の決定権を握ったなどという話は、これまでないのである。昔、日本でも、田中角栄がこの理論を実践した。日本の政治を牛耳るには、自民党の多数派になればよい。その数はせいぜい１００だ。つまり、国会議員の1/4を抑えればよいのだという考え方である。この１００人を選んだのは、全国民数から見れば、少数派だから、ある意味、民主主義の弱点でもある。

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