「Touch Down」での共演に端をはっしたと思われるアール・クルーのコラボレーションです。79年の発表で収録時期としては「Lucky Seven」と「H」の間にあたると思われますが、なにしろ時期が時期だけに、ボブ・ジェームスの音楽的アクティビティー全開で、いろいろな見方はあろうかと思いますが、個人的にはほとんど文句のつけようのない「ボブ・ジェームス作品」という気がします。なにしろ、ボブ・ジェームスはCTIで他の人のアルバムのアレンジをやっていた人ですから、共演であれなんであれ、ここまで彼のトーンに染めぬいてしまうのはさすがです。
内容的には、ミディアム・テンポ主体のゆったりとした作品が並んでいます。主としてクルーのアコギとエレピの絡みで進んでいくアコスティック色の強い仕上がりですが、そのくせ、ストリングスやブラスなども背後にしっかり鳴ってりしていて、音楽的情報量はかなりのもの。濃厚だが舌触りがあっさりとしたクリーム・ティーのような感触とでもいったらいいかもしれません。何度も書くようですが、「Touch Down」の後半にフィーチャーされた、ボブ・ジェームス・アラ・カリプソみたいなサウンドは、あまりうまくいったとはいえずややダレ気味で、それを察したのかその後彼のアルバムからは、隠し味として使う以外はほとんど消えてしまう訳ですけど、見方を変えればそり路線はこのアルバムでもって、音楽的成果を結実させたといったところからなのかもしれませんね。
内容的には、ミディアム・テンポ主体のゆったりとした作品が並んでいます。主としてクルーのアコギとエレピの絡みで進んでいくアコスティック色の強い仕上がりですが、そのくせ、ストリングスやブラスなども背後にしっかり鳴ってりしていて、音楽的情報量はかなりのもの。濃厚だが舌触りがあっさりとしたクリーム・ティーのような感触とでもいったらいいかもしれません。何度も書くようですが、「Touch Down」の後半にフィーチャーされた、ボブ・ジェームス・アラ・カリプソみたいなサウンドは、あまりうまくいったとはいえずややダレ気味で、それを察したのかその後彼のアルバムからは、隠し味として使う以外はほとんど消えてしまう訳ですけど、見方を変えればそり路線はこのアルバムでもって、音楽的成果を結実させたといったところからなのかもしれませんね。