市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

ニート・引きこもり支援への第一歩

2012-05-07 | 子ども
4月15日付の市原市の公報「いちはら」に、「子ども・若者総合相談窓口を開設」という記事が載っていました。
http://www.city.ichihara.chiba.jp/webkouhou/kouhoupdf/24/04/documents/2404015_1.pdf

この窓口開設については、私も昨年の選挙直後の6月議会の際に一般質問に取り上げました。
現在社会問題化しているニートや引きこもりの支援に、市が初めて本格的に乗りだそうとするものです。

今まで主に学生の不登校や非行問題対策の要であった青少年指導センターに、総合相談窓口を設置。
2名の相談員が幅広い相談に応じ、情報提供や助言・関係機関への紹介を行います。

4月1日の開設ですからまだ動き出したばかりではありますが、今日、担当の生涯学習課に聞き取りをしてきました。
ニート・引きこもりの家族会『かめとうさぎの会』の要望に応じたもので、メンバーの皆さんも一緒でした。

私はなるべく口を挟まず、主に家族会の皆さんにお話しいただいたのですが、感情論に走ることなく当事者ならではの疑問・意見・要望がたくさん出されました。
私が言うのもなんですが、担当の職員の皆さんにとって「目からウロコ」の事柄もいくつかあったのではないでしょうか。

ニートや引きこもりは単なる怠け者と誤解されがちですが、実は本人が何らかの精神障害や発達障害を抱えている場合も多いと言われています。
複雑多岐にわたる原因を的確に探り当て、適切な機関(教育・医療・福祉・雇用などの各機関)につなげることは決して容易なことではありませんし、相談機関を設けても受け皿が整っていなければ、本人はますます行き場を失ってしまいます。
しかし、このままでは本人もご家族もどんどん高齢化していきます。この問題は待ったなしで取り組まなければなりません。

そのためにも、今日のように行政が当事者の意見を聞く機会を積極的に設け、連携しつつ施策を進めることがとても重要だと改めて感じました。

以前ブログにも書いた、

“Nothing About Us Without Us” (私たちの事を、私たち抜きで決めないで)

まさにこの精神ですね。

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