7月4日 国際大学でセミナー
「国際大学オープン・セミナー」が7月4日、同大の松下図書・情報センター(MLIC)3階ホールで開かれる。
セミナーは、地域の協力、支援に感謝し、同大が1996年から毎年、日本や世界のホットな話題を取り上げて開催しているもの。42回目となる今回は、4月末にヨルダンの難民キャンプを視察してきた国際大学研究所の信田智人教授がシリア難民の現状について説明する。
3年以上も続くシリアの内戦は、いまだ終わりが見えず、その間250万人ものシリア人が国外に脱出、国内にとどまる者も合わせると600万人ものシリア人が難民として生活している。
また、シリアと国境を接するヨルダンには内戦勃発以後60万人の難民が押し寄せ、人口600万人の1割に及ぶ難民はヨルダンに様々な問題をもたらしている。
セミナーは18時30分から20時まで。参加無料。参加申し込みは7月1日までに国際大学研究所(FAX・025-779-1187、《電》025-779-1112、Eメールori@iuj.ac.jp)へ。
魚沼市が庁舎一本化に向け
魚沼市では「魚沼市庁舎再編プロジェクトチーム」をこのほど設置した。同市では庁舎一本化について、行政内部検討、関係機関等との協議、市民説明会の開催を経て今年度内に市議会で方針を決定することにしている。
プロジェクトチームは中川太一副市長をトップに関係室長などで構成され、設置期間は平成27年3月末まで。庁舎の一本化に向けた検討を行っていく。
広神西小学校の4年生
「元気で大きくなれよ」。広神西小学校の4年生が6月16日、学区を流れる破間川にアユの稚魚を放流した。
同校の4年生は総合学習で川の学習を行なっており、アユの放流は、その一環として魚沼漁業協同組合の協力を得て毎年行なわれているもの。
同組合員で東中の阿部晴一さんを招いて事前学習を行った子どもたち。この日は4年生25人が広神中学校近くの破間川右岸を訪れた。放流ではまず、稚魚を運んできた阿部さんから「川の深いところには絶対行かない。あわてないで落ち着いて放流してください」と注意事項を説明され、児童たちは持ってきたバケツに稚魚を入れてもらい破間川へと放していった。
この日、児童たちが放流した稚魚は約2000尾。体長が10数センチにまで育った大きなもので、子どもたちはバケツに入れられたアユに触ってみたり、川に放されて元気に泳ぎだすアユを目で追いながら「かわいい」、「元気でね」と声をかけていた。
この日を楽しみにしていた子どもたちはアユの稚魚を運んできた軽トラックと川との間を何度も往復。阿部さんに「いっぱい入れてね」とお願いしながら楽しそうに放流を行っていた。
校歌記念碑建立を計画
魚沼市立伊米ヶ崎小学校が今年創立140周年を迎えることになり、記念事業実行委員会(坂大敦委員長)では、記念事業の一つとして校歌記念碑を同校前庭に建立することにした。
同校の校歌は昭和6年に作られたもので、作詞は近代日本を代表する詩人・北原白秋、作曲は日本の現代作曲界・演奏界の土台を作った作曲家・山田耕筰。創立140周年にあたり、この校歌を全国に誇る地域の文化財として永く継承し後世に残すため校歌記念碑を建立することになった。
記念碑のデザインは同校の卒業生で武蔵野美術大学教授の森山明子氏(板木出身)が監修。幅約70センチ、高さ160センチの石を3枚連ねたスタイルとされ、それぞれに校章、歌詞、楽譜が刻まれる。3つの石碑は40センチほど隙間をあけて建てられ、子どもたちがその間を通り抜けて遊べるような記念碑とされる。校歌の揮毫は同じく同校の卒業生で十日町在住の書道家、小林和彦氏に依頼される。
16日には記念碑建立の打ち合わせが同校で行われ、デザインを監修する森山氏は「子どもたちが遊びながら校歌の意味を考えてもらえるようなデザインにしたい」、小林氏は「子どもたちにも分かりやすく書きたい。母校なので力をいれてやりたい」と記念碑への思いを語っていた。
建立にあたっては、学区住民や卒業生から寄付を募ることになっており、10月25日に行われる記念式典で除幕される計画。歴代のPTA役員などで構成され、記念碑建立を担当する「星と稲の会」の櫻井英一会長は「地域と学校を誇りに思う子どもたちを育てていくことが地域の役割であり、多くの方々のご協力を得ながら立派な記念碑を建立したい」と話していた。
地元に残る作品を堪能
明治から昭和にかけて活躍した魚沼市虫野の画家、宮里靜輝の日本画展が6月13日から20日まで魚沼市地域振興センターで開催された。
宮里靜輝は明治14年、江戸時代から虫野村諏訪神社の神職を務める宮里家に生まれた。同33年に文晁派の田村豪湖の門に入り、雅号を綾湖と称した。34年から1年余り京都・鈴木松年に師事し、その後独立。大正11年に号を靜輝と改めた。東京日本美術協会美術展覧会など多くの展覧会で入選。精力的に創作活動を行い、南北魚沼を中心に多くの作品を残している。
作品展は魚沼市文化協会設立15周年と市制施行10周年を記念して同文化協会と伊米ヶ崎公民館が開催したもの。作品展には、掛軸を中心に屏風や幟(のぼり)など63点が展示された。いずれも魚沼市内で所蔵されているもので、これまでにほとんど公開されていない作品も多い。
初日の13日10時からはオープニングセレモニーが行われ、髙橋正則実行委員長が「実際に作品を目の当たりにして感動しました。大事な作品をお借りして展覧会が出来るということは、代々大切に所蔵されてきた方々のお蔭であり、実行員会では会場効果も考えました。文化協会をはじめとする多くの方々の協力と協賛により展覧会を開催できることを誇りに思います」とあいさつ、関係者によるテープカットが行われた。
宮里靜輝の作品は、綾湖の頃は大胆な構図の作品が多く、靜輝となってからは細密な作品を描くようになったといわれており、会場を訪れた人たちはそれら作品をゆっくりと観賞していた。
また会場には期間中、茶席コーナーも設けられ、訪れた人たちを楽しませた。
レベルアップ目指して
魚沼市バレーボール協会(佐藤雅一会長)では、魚沼市内の中学生を対象としたバレーボール指導会を6月14日、堀之内中学校体育館で開催した。
指導会には市内4中学校のバレーボール部員47人と顧問の先生、地域指導者が参加。講師にはヤシカ、日本電気(NEC)、栗山米菓で監督を務めた大沢長蔵さん、日本電気、北越銀行で活躍し現ベスビアス新潟監督の田中千代美さん、ソウル五輪日本代表の山下美弥子さんの3人を迎えた。
指導会では「バレーボールでは、自分たちの流れが来た時に点数が取りやすい。その流れをつかむためにどうしたらよいかを今日は学んでください」と大沢さんらが話した後、実技指導となり、参加した生徒が3つのグループに分かれて指導を受けた。
地区大会に向けてゲーム形式で練習を行ったグループでは、「練習の中でミスが平気になっている。一本ミスしたら具体的な対策を声に出す。同じミスを何本もやってはダメ」「レシーブした時に他の5人の準備ができていないから繋がらない。ボールの動きを予想し、先を読むことを訓練すると繋がりがよくなる」などの指導を受け、練習を繰り返していた。
29日 堀之内小体育館
第10回魚沼市剣道大会(主催=魚沼市剣道連盟)が6月29日、堀之内小学校体育館で行われる。
この大会は、市内各地の少年少女剣士が県大会を目指して日ごろの練習の成果を競い合う大会。大会前半は団体戦、後半は個人戦が行なわれ魚沼市内の小学生総勢52人が参加予定。午前9時開会。
生産者400人集い決起大会
魚沼米生産者が一堂に会し品質向上意識を共有し技術対策を確認する「魚沼米品質向上生産者決起大会」が6月14日、魚沼市小出郷文化会館で開催された。
この大会は魚沼地域の6市町とJAによる魚沼米改良協会と6JAによる魚沼米対策協議会が主催したもので、魚沼地域の生産者約400人が参加した。
大会ではまず、魚沼米改良協会会長の田口直人JA十日町経営管理委員会会長が「魚沼米はここ数年等級が落ちて市場の評判を落としてしまった。昨年度は品質回復傾向だったが、まだ満足いかない。今年度は全量一等米目指して一丸となって取り組んでいきたい」とあいさつした。
基調講演では株式会社ヤマタネ食品本部長の高田雅夫氏が「コメ流通の現状と魚沼米に対する評価」と題して講演し、魚沼産コシヒカリはブランド米だが今は人気がないこと、食味の維持のためもっと厳しい基準が必要なこと、どんな天候であっても同一品質が求められることなどを指摘した。また、これからの魚沼産米に求められることとして「消費者の手の届く価格」「コシヒカリ以外の品種の作付け」「新たなイメージ戦略」「安くて美味しい米を作る努力」などを挙げ「このままでは売れない米になっていく」と警鐘を鳴らした。
これに引き続いて新潟県農林水産部経営普及課参事の小林巧氏から平成26年産米の品質向上対策が説明され「高温気象などにより昔通りのやり方ではうまくいかない。昔以上に管理徹底しないと品質の確保が難しい」と指摘された。
大会の最後には「魚沼米憲章」の4つの取り組みを実践するという大会宣言が行われ、魚沼米の品質向上に向けて気持ちを新たにしていた。
7月にはラベンダー摘み取りも
冬期休園していた魚沼市横根の「越後ハーブ香園」が6月7日にオープンした。
展望の良いセントラルガーデンには約8000株のイングリッシュラベンダーと約2000株のラバンジンラベンダーが植栽されており、7月には摘み取り(有料)もできるほか、約100種のハーブを楽しむことができる。
現在、ラベンダーやその他ハーブの花の時期にはまた早いが、バラやその他の花も咲き始めている。
また、ファミリーガーデンには1万平方メートルの芝生広場があり、バーベキューやグランドゴルフも楽しめるほか、同園ではトイレ、水、電源、ウッドデッキ、コインランドリー、シャワー棟を備えたオートキャンプ場やテニスコート(3面)も備えている。
なお、同園は入園料無料。開園時間は9時から17時。木曜定休。
今年も堀之内体育館で開催
第10回「魚沼市美術展」(主催=魚沼市文化協会)が9月5日から8日までの4日間、魚沼市堀之内の堀之内体育館で開催されることになった。
募集作品は第1部「日本画」、第2部「洋画(油彩・水彩・版画)」、第3部「書道」、第4部「写真」。
審査員は、日本画が櫛谷一代氏(日本美術院院友・県展参与・県美術家連盟参事)、洋画が池山阿有氏(県美術家連盟理事長・日展評議員・光風会理事)、書道が川口夢墨氏(毎日書道会会員・県書道協会参事)、写真が羽賀康夫氏(日本写真家協会会員・県展参与)。
出品資格は15歳以上(中学生を除く)、出品は1部門につき1人2点以内で、未発表の作品に限る。出品料は各部門とも一般が1点1500円、2点2500円、高校生等が1点500円、2点750円。
作品の搬入は9月3日正午から午後6時までに堀之内体育館へ。審査は9月4日に行われ、各部門とも優秀な作品には魚沼市展賞(賞金3万円)、魚沼市文化協会長賞(賞金2万円)などが贈られる。
なお、作品の展示は入賞、入選作品のみ。応募の規格など詳細については事務局(小出郷文化会館内《電》025-792-8811)へ。
小出郷文化会館で7月18日から
第66回カンヌ国際映画祭審査員賞を受賞した「そして父になる」が7月18日から20日まで魚沼市小出郷文化会館小ホールで上映される。住民のプロデュースによる「魚沼映画の専門店」の第118回上映会。
【ストーリー】大手建設会社に勤め、都心の高級マンションで妻と息子と暮らす野々宮良多(福山雅治)。ある日、産院からの電話で、6歳になる息子が取り違えられた他人の子だと判明する。妻のみどり(尾野真千子)は気付かなかった自分を責め、一方良多は、優しすぎる息子に抱いていた不満の意味を知る。良多は、相手方の家族と戸惑いながらも交流を始めるが、群馬で小さな電気店を営む斎木雄大(リリー・フランキー)とゆかり(真木よう子)夫婦の粗野な言動が気に入らない。過去の取り違え事件では100%血のつながりをとるというが、息子に一心な愛情を注いできたみどりと、温かでにぎやかな家族を築いてきた斎木夫婦は、育てた子を手放すことに苦しむ。早い方がいいという良多の意見で、ついに「交換」が決まるが、そこから、良多の本当の「父」としての葛藤が始まる(映画パンフレットより)。
料金は一般1000円、学生・シニア・友の会など800円。上映時間は次のとおり。
【18日】19時~
【19日】10時~、14時~、19時~
【20日】10時~、14時~、19時~
7月5日から県立近代美術館
長岡市千秋の新潟県立近代美術館では法隆寺の寺宝などを展示する「法隆寺 祈りとかたち」を7月5日から8月17日まで開催する。
法隆寺は推古15年(607年)に聖徳太子によって創建された日本を代表する古刹。建物は現存する世界最古の木造建築群として日本で初めてユネスコの世界文化遺産に登録されており、法隆寺に伝わる文化財は数万点にも及び、美術工芸品においては、国宝20件、重要文化財125件を有している。
同展では、国宝「地蔵菩薩立像」をはじめ、重要文化財18点を含む法隆寺の宝物と、東京美術学校(現・東京藝術大学)との130年にわたる交流の歴史の証しである高村光雲、平櫛田中らの聖徳太子像や「法隆寺金堂壁画模写」などの美術品、法隆寺を主題とした貴重な近代美術作品を一堂に展示する。
開館時間は9時から17時。前売券は大人1200円(当日1400円)、大学・高校生1000円(同1200円)、中学生以下無料。休館日は7月7日、14日、22日、28日、8月4日。