学区住民が書と尺八披露
南魚沼市の三用小学校(渡邊靖校長・児童83人)で1月10日、恒例の書初め大会が行われ、学区の住民による書道のデモンストレーションと尺八の演奏が披露された。
デモンストレーションは、日本の伝統文化に触れてもらおうと書初め大会に併せて行われているもので、今年で6回目。
全校児童が集った体育館ではまず、団体役員で尺八・都山流師範の和田浩信さん(雷土)が「大きな古時計」や同校校歌など3曲を演奏、会場に澄んだ音色を響かせた。
続く書道のデモンストレーションでは県書道協会理事の和田芳山さん(雷土新田)が縦3メートル、横2メートルの大きな紙に「福」の字を書いた。
「このところあまり良いことがないので、今年は皆さんに良いことがあるよう願いを込めて福の文字を選びました」という和田芳山さんが、尺八の演奏に併せて大きな筆で一気に書き上げると児童から拍手が送られていた。
この後の書初め大会では児童たちが「雪の山」や「新天地」、「伝統の美」などの課題を書き始めると、和田芳山さんは子どもたちをまわって書道を指導、和田浩信さんは「春の海」を演奏して正月の雰囲気を演出するなど児童たちと交流していた。