山脈踏破、世界平和、自然、人生を550ページに凝縮
三条市北入蔵3、金物卸売業㈱木戸の木戸賢吉さんが、このほど初の著書となる「青春(あこがれ)は遥かなる稜線(やま)に」を発刊した。木戸さんは日本列島山岳往復横断、日本の屋根縦横断一周など日本最広域の登山記録を持つ。山脈から山脈をつなげる行程をすべて自らの足で踏破して延べ7000㎞、綾線だけでも延べ2500㎞を踏破した。これまでに登った山は名前のある山だけで約1500山、無名峰と呼ばれる名も無い山は更に2000山を超えるという。
平成8年に亡くなった妻の和枝さんの遺作追悼集「木漏れ日」を発刊しているが、登山や綾線踏破について書き表したのは初めて。ほとんどが単独行で、一般的な登山の範疇を超え、「冒険」とも言える木戸さんの綾線踏破について一冊の本にまとめるよう勧める人も多く、これをうけて出版したもの。綾線踏破や登山の記録以外にも、木戸さんの青春時代の思い出や、亡き妻の思い出、自身が代表人となって取り組んだ義母刺殺事件の減刑嘆願活動、法律の矛盾について、自然環境や世界平和に寄せる思いなど、木戸さんの人生そのものを546ページにわたって書き記している。木戸さんは二年がかりで書き上げたという自著について「書き上げた時はやはり嬉しかった。生きることそのものが不器用な人達に読んでもらえたら」と、話している。
本は三部構成、第一部「青春(ゆめ)みる頃に。第二部「百名山から山脈踏破へ」。第三部「道理・平和・自然を考える」になっている。特に第三部は「本全体の三分の二を費やした」と、木戸さんが話すように地元三条市のほか、平和を願って広島市や長崎市などにも寄贈しており、読み終えた人たちの反響も第三部に関するものが多いという。価格は税込み2300円。
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