福島の親子74人を受け入れ
東日本大震災の被災者のうち小さい子どもがいる家族から安全な地域で心の栄養を養ってもらう「赤ちゃん一時避難プロジェクト」が7月23、24の両日、魚沼市で行われた。
このプロジェクトは、被災地の厳しい環境におかれている幼い命を救うため、赤ちゃんや小さな子どもと母親などその家族を民間の宿泊施設に受け入れ、母子ともに十分な休養と栄養をとり、継続的な医療サポートを受けてもらうもの。運営は、NPO法人全国商店街まちづくり実行委員会、NPO法人日本ファーストエイドソサェティ、アトム通貨実行委員会仙台支部、NPO法人災害人道医療支援会の4つのNPO法人が中心となり、自治体や周辺地域NPO法人等の協力を得て行っている。
魚沼市での一時避難は、宿泊費などを魚沼市が負担し、魚沼市観光協会が受け入れにあたった。
魚沼市を訪れたのは福島県福島市の福島わかば幼稚園の園児ら子ども42人と父母32人の合計74人。
一行は23日午後にバスで魚沼市に到着。奥只見湖では遊覧船「ファンタジア」に乗船し、船上からの眺めを楽しんだり、奥只見電力館を見学した。
大湯温泉の旅館での食事や温泉を楽しんだ参加者。24日には奥只見レクリエーション都市公園で魚のつかみ取りやスイカ割りを行った。公園内の小川での魚のつかみ取りでは、子どもたちはなかなか魚がつかめず悪戦苦闘。お父さんやお母さんも手伝ってニジマスを捕まえると満足気な表情を見せていた。
また、お昼には捕まえた魚を焼いたり、公園内に設けられた巨大流しそうめんで楽しいひと時を過ごしていた。