記者日記

平成16年10月23日に発生し、魚沼市も大きな被害を受けた新潟県中越地震。今年もまた、この日を迎える。魚沼市民にとっては忘れられないこの日に今年は震災メモリアル「地域をつなぐ結の灯りとミニコンサート」が魚沼市親柄の広神西小学校児童玄関前で開催される▼主催はプロジェクト結実行委員会、魚沼市、魚沼文化自由大楽実行委員会だ。プロジェクト結実行委員会では、魚沼市も大きな被害を受けた中越地震の後、「魚沼市は元気です。そして全国のみなさん、ありがとうの思いと、震災を忘れずに、みんなで協力しあって元気な魚沼市をアピールしよう」と、震災メモリアルライブを10月に響きの森公園で開催してきた。有名アーティストを迎えた大掛かりなライブは大勢の人たちを楽しませ、元気を与えてくれたが、震災から６年経った昨年からは趣を変え、市内の被災地で「結の灯り」点灯イベントを開催してきている▼「結８万８千の灯り」は、災害のない魚沼市となるよう、また、人と人との結びつきにより豊かな暮らしとなるよう祈って、「一本は皆のために、もう一本は自分のために」と４万４千人の想いを込めた８万８千の灯りで魚沼の夜を美しく彩るイベント▼当日、会場では午後５時30分から会場に並べられたロウソクに灯をともし、地震が発生した午後５時56分にサイレン吹鳴とともに黙祷を行う。会場では結の灯りの中、ＫＲＯ小出郷リコーダーオーケストラの演奏とソプラノ歌手の太宰陽子さんとギタリストの西野雅人さんによるミニコンサートが開かれる。太宰さんは数々のミュージカルやオペラに出演。現在はタブラ奏者で夫の太宰敏雄さんとともに「チェレステ楽団」として全国各地を旅して演奏活動を行っている。ミニコンサートは入場無料で、雨天時は同校体育館で開催される▼当日は是非、会場に。また、会場に行かない人たちからも午後５時56分に自宅の前や敷地内にロウソクを点灯してもらいたいと呼びかけられている。