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記者日記

2011-11-05 | 小出郷新聞コラム

11月16日に開かれる魚沼市学校保健会の講演会の講師の小澤竹俊氏は、昨年の同講演会で次のように語った▼「誰かの支えになりたいのです」。その誰かの支えになろうとしているこの私こそ、一番支えを必要としています。これは私の言葉ではありません。私の「命の授業」を聞いてくれた高校一年生の感想文にあった言葉です。「私は、この命の授業を聞いて、誰かの支えになろうとしているこの先生こそ、一番支えを必要としていると思いました」。私の座右の銘にしている言葉です▼力になれる、だから向き合うのは簡単です。現場で欲しいのは、例え力になれなくても、逃げないで最後まで向き合える私たちでいたい。その為に求められる事。それこそ本当の力です。『誰かの支えになろうとする人こそ一番支えが必要なのです』▼ホスピスの患者さんだけが苦しむのではありません。年間3万人以上の人が自殺をする時代です。そして私たちの人生は決して平坦ではありません。どんなに真面目に生きても試験に落ちたり、試合に負けたり、「何故私だけこんなに苦しむのだろう」。そう思う人は決して少なくはありません▼しかし、人は自分の自らの本当の支えに気が付く時「これ以上辛い事は無い、苦しい事は無い」と、逆境の中で、なお生きようとする力が与えられます。その可能性を是非紹介していきたいと思いました。私には夢があります。それは、この話を、これから世界に出る若い人たちに伝えていきたいということです。「ただ自分だけが良ければいい」という大人になってほしくないからです。将来社会人になった時に出会う苦しむ人と、誠実に向き合える、力になれる、そんな時代がきた時に、私は日本のどこに住んでいても、どんな病気であったとしても、安心して最後を迎える事ができる、そういう日がくる事を祈っています▼今年は市内の中学2、3年生全員が参加する同氏の講演。一般の人たちからも大勢足を運んでもらえればと思っている。


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