7月に文化会館で
「阿賀に生きる」「阿賀の記憶」のスタッフたちが5年の歳月をかけてじっくりとつくりあげたドキュメンタリー映画「風の波紋」が7月22日から24日まで魚沼市小出郷文化会館で上映される。住民プロデュースによる魚沼映画の専門店の第130回上映会。
映画の舞台は越後妻有の里山。この雪深い村に都会から移り住んだ木暮さん夫婦は、茅葺き屋根の古民家を修復し、見よう見まねで米を作って暮らしてきた。ゴリゴリと豆を挽いてコーヒーを淹れ、野山の恵みを食卓に並べる。草木染職人の松本さんは、山桜で染めた糸を夫婦並んで手織りする。色鮮やかな着物が仕立てあがるころ、娘さんが成人式を迎えた。
悠々自適、気ままな田舎暮らしに見えるけれど、ときに自然は厳しい。冬ともなれば雪がしんしんと降り続け、来る日も来る日も雪かきに追われる。ひとりでは生きられない。茅葺きや稲刈りも協働作業だ。木暮さんのまわりには不思議と個性豊かな仲間が集まり、ことあるごとに囲炉裏を囲んで宴がはじまる。歌と笑い、もちろんお酒もかかせない。そうやって、ここでは新しいかたちの「結」がゆるやかに息づいている。
ある春の朝、大きな地震がおきた。木暮さんの家も全壊したが、彼は再建を決意する。
上映は22日が19時から、23日が10時、14時、19時から、24日が10時、14時から。料金は一般1000円、学生・シニア・友の会など800円。
雪国の幻灯会へようこそ――映画「風の波紋」の物語 | |
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