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受講を機に炭焼き始める

2016-06-15 | ’16 魚沼市のニュース

市外から移住の中川さんと小野塚さん


炭焼き技術の伝承などを目的に魚沼市が平成25年度から実施している「魚沼!白炭塾」が今年も7月から10月まで4回にわたり計画されているが、白炭塾の受講を機に炭焼きの魅力に触れた2人の男性が、現在市内ただ一人の白炭職人である同市福山新田の橘福二さんのもとで技術の習得に汗を流している。
 中川宏さん(47)は神奈川県大和市の出身。20数年前に魚沼市に移住し、夏場は製材所に勤務、冬はスノーボードのインストラクターなどをしてきたが、白炭塾受講を機に橘さんのところに通うようになり、今年から炭焼きを本業とすることになった。「炭焼きは、いずれやりたいと思っていたが、白炭塾に参加するまで、触れるきっかけがなかった。炭焼きを通して色々な人と交流でき、ネットワークが広がることを期待している」と中川さん。「3人いる子どもに自分にしかできない体験をさせてやりたい」とも話していた。
 小野塚英幸さん(39)は長岡市の出身。県内外で調理師として働いてきたが、「大事なものとして一次産業をやってみたい、それも山に携わる仕事を」と昨年白炭塾を受講し、今年4月に福山新田に移住してきた。
 「収入は激減、生活できるか心配もあるが、自然から得るものを大切にしてお金に頼らない生活をしたい」と話す小野塚さん。「毎日あちこちが痛く、すでに炭焼きの大変さは身に染みているが、仕事が続けられれば永住したい」としていた。
 魚沼市では、炭焼きや紙すき、木工の伝統技能継承者と講師に補助金を交付する伝統技能継承支援事業を今年度から行っている。
 また、炭焼きが行われている木炭体験施設では、現在新しい白炭の窯の建設が進められており、橘さん、中川さん、小野塚さんの3人で今後、黒炭窯を含む3つの窯が運営される予定となっている。






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