「サザエさん」から学んだこと
魚沼市岡新田の「やいろの里」では創立20周年記念講演会を10月6日、同市吉田の魚沼市地域振興センターで開催、「サザエさん」のマスオの声でおなじみの声優・俳優、増岡弘さんが「家族・地域の絆から」と題して講演した。
増岡さんは1936年、埼玉県岩槻市生まれ。86年、劇団東京ルネサンスを創立、代表となり、声優としては「サザエさん」のマスオ役、「それゆけ!アンパンマン」のジャムおじさん役として活躍中。
まず、お馴染みのマスオの声を披露して会場の雰囲気を和らげた増岡さん。「『サザエさん』は家族揃って安心して見られる番組。44年間の平均視聴率は26・7%。毎週木曜日に録音が行われ、休みは正月だけです」と「サザエさん」について語りはじめ「3世代同居、ちゃぶ台でご飯を食べており、昔の日本の家庭を映しています。みんなで言葉を大事にしようと毎週録音しています。言葉は相手に対するプレゼントですがなかなか思うようにはいかない。お母さんはよく子どもに『早くしなさい』と言いますが、本当に良いお母さんは叱るようには言わない。『お母さんは早い方がいいと思うんだけど、何かお手伝いすることある』と言います」と会場のお母さんたちにアドバイスするなどサザエさん一家から学んだ家族の幸せ、人間としてのあり方、愛ある子育てなどについて笑いを交えて語っていた。