魚沼市庁舎再編基本構想(案)
魚沼市では、魚沼市庁舎再編基本構想(案)についての市民説明会を2月9日から開催している。
同市では、これまで既存庁舎を活用した庁舎1本化の道を模索してきたが、東日本大震災以降、庁舎の防災拠点としての機能や、住民自治、市民サービスの向上を図るためには、新庁舎の建設は不可欠との考えから大平悦子市長が方針を転換、庁舎再編基本構想の策定を進めてきた。
説明会は9日から18日まで市内6会場で開かれるもので、10日に魚沼市地域振興センターコンベンションホールで開かれた説明会には30人ほどが集まった。
説明会ではまず、大平市長が「今まで優先順位として考えてきた新小出病院、消防署、学校の改築などに着手できたところであり、将来に向けて庁舎の問題が残った。財政健全化もある程度数字的には良くなり、合併特例債も5年間延長になり、これをチャンスととらえて新庁舎建設を考え昨年9月の市議会に提案させていただいた」と新庁舎建設に至った経緯について話すとともに財政や合併特例債について説明した。
続いて企画政策課の酒井修課長から庁舎再編基本構想案が説明された。基本構想案ででは庁舎の現状と課題、庁舎再編の方向、新庁舎建設の基本理念、事業期間、候補地の選定などについて示されている。
庁舎の規模については、職員などの総定人数を337人とし、延床面積は1万平方メートル、敷地面積は防災公園などオープンスペースを必要最小限の範囲で確保するためおよそ2万から2万5千平方メートルとしている。また、新庁舎の位置は小出市街地の「周辺エリア」を建設候補地とし、事業期間にはおよそ4年が想定され、合併特例債を発行できる平成31年度までに関連事業を完了することとしている。
この後の質疑応答では「庁舎建設にお金を使うより企業誘致などをしてほしい。いくらでも使える施設があるのにさらに投資するのはどうか。庁舎建設はできればやめて欲しい」という意見のほか「建設を進めてもらいたいが、やりかたを工夫してほしい」、「建設には基本的に賛成で支援したい。市が一つになって前向きに進んでいける市と議会の関係になってほしい」などの意見が聞かれていた。
この説明会は17日に魚沼市役所守門庁舎301会議室、18日に入広瀬生活改善センターでも開かれる。時間はいずれも19時から。