児童生徒が活動を発表
魚沼市の子どもたちが環境学習の成果を発表する「魚沼市子ども環境フォーラム2011」が12月3日、地域振興センターで開催され、市内の小中学校5校の児童生徒が学校での環境活動の状況や、尾瀬での体験学習などで学んだことを発表した。
魚沼市では、平成19年4月に「環境基本条例」を施行、同市教育委員会では「魚沼から行く尾瀬環境学習プログラム」を活用し市内全校の小学4年生が尾瀬を訪れる「魚沼尾瀬学校」を実施するなどの取り組みを行ってきている。
環境フォーラムは、尾瀬学校の体験や絶滅危惧種の保護活動など学校での環境学習の成果を子どもたちが発表するもので、今回初めて開かれた。
実践発表では、入広瀬小学校が「尾瀬の自然と入広瀬の自然」、守門中学校が「環境・エコ活動を通して環境について学び、地域に貢献する」、広神西小学校が「オキナ草の保全活動」、井口小学校が「尾瀬で感じた、学んだ、考えた~尾瀬からのメッセージ」、堀之内中学校が「ピークカット15%大作戦に向けての節電の取り組み」と題して発表した。
このうち入広瀬小学校は、尾瀬での体験学習で学んだ尾瀬の植物、動物とともに、尾瀬の自然保護に尽力した平野長蔵・長英・長靖の平野家3代の活動、現在の尾瀬の自然保護の取り組みを紹介し「尾瀬では植物や動物を守るために様々な活動をしています。みなさんもルールを守り美しい自然を大切にしましょう」と会場の人たちに呼びかけた。
また、発表に続いては、クマをシンボルに、大型野生動物たちが造る保水力抜群の豊かな森を残すために活動している日本熊森協会会長の森山まり子さんによる講演も行われた。