市民から1万2870羽集まる
魚沼市では、8月6日に広島市で行なわれる平和記念式典に今年も市内の中学生を派遣することにしており、この際、平和記念公園に捧げる平和の折り鶴を今年も市民に募集したところ昨年のおよそ2倍の1万2870羽の折り鶴が寄せられた。
同市では平成21年に非核平和都市宣言を行ったことに伴い、昨年度から8月6日に広島市で行われる平和記念式典に市内中学校の生徒代表6人を派遣し、平和記念公園に中学生や市民から寄せられた平和の折り鶴を捧げている。
今年も5月16日から6月3日まで、市内の中学生をはじめ、市民に募集したところ、中学生から1240羽、市民からは昨年をはるかに上回る1万1630羽の合計1万2870羽が集まった。
市民から寄せられた折り鶴の多さに、市職員は「募集期間が昨年より短かったにもかかわらず、昨年の2倍の折り鶴が集まり、市民の皆さんのご協力に感謝しています。特に今年は千羽鶴用にサイズを小さくしたので、折るのが大変だったと思います。大震災の発生などで、平和を願う市民の気持ちの高まりが、折り鶴の多さにつながったのではないでしょうか」と話していた。
多くの市民の願いが込められた折り鶴は、市職員らの手により、千羽鶴に仕立てられ、派遣される生徒から、広島市平和記念公園内の「原爆の子の像」に捧げられる。