UGUG・GGIのかしこばか日記 

びわ湖畔を彷徨する独居性誇大妄想性イチャモン性前期高齢者の独白

芙蓉の花が咲きはじめると思い出すのは・・・幻の花・・・

2023-08-15 00:26:19 | 日記
連日35度以上という酷暑のなかで、わが雑草園の夏の花、
芙蓉の花が咲きはじめました
母が好きだった花です
芙蓉の花は一日花、
早朝に咲きはじめ、夕方、日が傾きはじめますと静かに花びらを閉じてしまいます
花の命は一日、まことに儚い花です
これから9月の終わりごろまで、毎日々々、次々に花を咲かせます。
今日の写真は咲きはじめて芙蓉の花を撮ったものです。よろしければクリックしてご覧ください

最近は、毎年、一日花の芙蓉の花が咲きはじめたのを目にしますすと、思わずある詩を思い出してしまいます

「幻の花」と題された詩です
石垣りんという詩人(1920~2004)の作品です

幻の花

庭に
今年の菊が咲いた。
子供のとき、
季節は目の前に
ひとつしか展開しなかった。
今は見える
去年の菊。
おととしの菊。
十年前の菊。
遠くから
まぼろしの花たちがあらわれ
今年の花を
連れ去ろうとしているのが見える。
ああこの菊も!
そうして別れる
私もまた何かの手にひかれて。

わが庭の芙蓉の花も幻の花でありませうか・・・

石垣りんさんは14歳から家計を支えるために働きはじめ定年の55歳まで銀行の平の行員さんとして働きました。ときには怖~い詩も作っています。また他の詩人の作品を紹介するのがとても上手な方でもあり、「詩の中の風景」(婦人之友社刊:絶版)という優れた随筆集も著しています

なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・
グッドナイト・グッドラック!
コメント
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