むかし、「甘い生活」というイタリア映画がありました。あの「道」という哀しい悲しいだけの映画をつくったフェデリコ・フェリーニ監督による、ローマの上流階級の退廃的な生活を描いた作品(1960)ですが、今日の日記はローマならぬわが庵に出入りするアリ君たちの甘い生活、甘~い生活についての話です。
数日前のお昼過ぎ、知人がやってきて、途中で買ってきたお団子をめぐんでくれました。串刺しのお団子です。甘ったるいタレがたっぷりかかっている「みたらし団子」、四本入り、知人が二本食べました。私は、みたらし団子、甘ったるいタレが口の周りや手にベタベタとまとわりつきますので、はっきり申し上げて苦手です。そこで、まあ夕食後にでも食べてみるかなあと、知人が帰ったあと、団子さんが入っている透明なプラスチックの容器をキッチンのカウンターの上に置いておきました。
そのあと、午後3時半ごろ、別の知人の車で某裁判所に出向きました。ネットでの裁判に出席、思っていたよりも短時間で終了、「では、8月は裁判官の休暇シーズンですから、次回は9月の某日にします」とのご宣託で閉廷、そのまままっすぐわが庵に帰還、そろそろ夕飯の支度をしなくてはと、なんとなくキッチンのカウンターに目をやりましたら、何やら様子がヘンです、異様です。異変が起きていました・・・
カウンターの上に置いて置いておいたみたらしだ団子さんの様子がヘンなのです。お団子さんがはいっている透明なプラスチック容器に小さな黒いものが無数にうごめいているのです・・・
これはいったいどうしたことだと近寄って子細に観察しましたら、どうやらこの小さな黒いものは蟻さんのようであります。身長5ミリほどの小さな蟻さんたち・・・黒山の人だかりなどと申しますが、この無数の蟻さんたちの集まり、まさに黒山の人だかりと言いたくなるような有様、いったい何匹いるのでしょう・・・
そういえばこの夏は、どういうわけかこの小さな小さな蟻さんが台所の周辺に出没するようになっていました。しょっちゅう何匹か蟻さんたちが餌を求めてカウンターの上をチョロチョロ這いまわります。小さな蟻さん、羽蟻の一種でしょうか、それにしても、こんなにたくさん、こんなに大挙して出てくるとは・・・いったいこれまでどこにいたのでせう、どこから湧いて出たのでありませう・・・まさに自然の驚異であります!・・・
みたらし団子のタレが発する甘き香りに誘われて出てきた最初のアリ君が、アリ君専用のSNSを使って仲間に知らせてまわったのでありませう。「お~い、みんなあ~、甘~いみたらし団子があるぞお~、砂糖たっぷりの甘ったるいタレがかかっているぞぉ~!久しぶりの大ご馳走だぞお~!みんなあ、甘い甘い生活がまってるぞ~」。この声につられてアリ君たちがどこからか大挙して参上とあいなったのでありませう。
ところが世の中、そう甘くはありませぬ。アリ君たち お団子さんに近づいたのはいいのでですが、甘ったるい糖分たっぷりのネバネバのタレに足を踏み入れた途端、タレに足を取られて身動きできなくなります。七転八倒、ジタバタすればするほどタレがまとわりついて・・・その後の蟻君たちの運命はわざわざ申し上げなくてもおわかりでありませう。甘~い生活のあとに待ち受けていたのは、まさに蟻地獄・・・
今日は、甘~い生活には落とし穴があるという、たいへんためになるお話でした。みなさんも注意いたしませう
今日の写真は甘き生活に溺れる蟻君たちの姿を撮ったものです。できればクリックしてご覧になってくださいませ。
なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・
グッドナイト・グッドラック!
数日前のお昼過ぎ、知人がやってきて、途中で買ってきたお団子をめぐんでくれました。串刺しのお団子です。甘ったるいタレがたっぷりかかっている「みたらし団子」、四本入り、知人が二本食べました。私は、みたらし団子、甘ったるいタレが口の周りや手にベタベタとまとわりつきますので、はっきり申し上げて苦手です。そこで、まあ夕食後にでも食べてみるかなあと、知人が帰ったあと、団子さんが入っている透明なプラスチックの容器をキッチンのカウンターの上に置いておきました。
そのあと、午後3時半ごろ、別の知人の車で某裁判所に出向きました。ネットでの裁判に出席、思っていたよりも短時間で終了、「では、8月は裁判官の休暇シーズンですから、次回は9月の某日にします」とのご宣託で閉廷、そのまままっすぐわが庵に帰還、そろそろ夕飯の支度をしなくてはと、なんとなくキッチンのカウンターに目をやりましたら、何やら様子がヘンです、異様です。異変が起きていました・・・
カウンターの上に置いて置いておいたみたらしだ団子さんの様子がヘンなのです。お団子さんがはいっている透明なプラスチック容器に小さな黒いものが無数にうごめいているのです・・・
これはいったいどうしたことだと近寄って子細に観察しましたら、どうやらこの小さな黒いものは蟻さんのようであります。身長5ミリほどの小さな蟻さんたち・・・黒山の人だかりなどと申しますが、この無数の蟻さんたちの集まり、まさに黒山の人だかりと言いたくなるような有様、いったい何匹いるのでしょう・・・
そういえばこの夏は、どういうわけかこの小さな小さな蟻さんが台所の周辺に出没するようになっていました。しょっちゅう何匹か蟻さんたちが餌を求めてカウンターの上をチョロチョロ這いまわります。小さな蟻さん、羽蟻の一種でしょうか、それにしても、こんなにたくさん、こんなに大挙して出てくるとは・・・いったいこれまでどこにいたのでせう、どこから湧いて出たのでありませう・・・まさに自然の驚異であります!・・・
みたらし団子のタレが発する甘き香りに誘われて出てきた最初のアリ君が、アリ君専用のSNSを使って仲間に知らせてまわったのでありませう。「お~い、みんなあ~、甘~いみたらし団子があるぞお~、砂糖たっぷりの甘ったるいタレがかかっているぞぉ~!久しぶりの大ご馳走だぞお~!みんなあ、甘い甘い生活がまってるぞ~」。この声につられてアリ君たちがどこからか大挙して参上とあいなったのでありませう。
ところが世の中、そう甘くはありませぬ。アリ君たち お団子さんに近づいたのはいいのでですが、甘ったるい糖分たっぷりのネバネバのタレに足を踏み入れた途端、タレに足を取られて身動きできなくなります。七転八倒、ジタバタすればするほどタレがまとわりついて・・・その後の蟻君たちの運命はわざわざ申し上げなくてもおわかりでありませう。甘~い生活のあとに待ち受けていたのは、まさに蟻地獄・・・
今日は、甘~い生活には落とし穴があるという、たいへんためになるお話でした。みなさんも注意いたしませう
今日の写真は甘き生活に溺れる蟻君たちの姿を撮ったものです。できればクリックしてご覧になってくださいませ。
なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・
グッドナイト・グッドラック!