UGUG・GGIのかしこばか日記 

びわ湖畔を彷徨する独居性誇大妄想性イチャモン性前期高齢者の独白

おセンチの秋が終わって・・・落葉さんたちとの対話?

2022-12-03 00:23:47 | 日記
数日前から冷たい北風が吹くようになりました。今年の秋は例年になく暖かかったのですがもう終わり・・・

この秋、わが庵の守護神であるナンキンハゼの葉っぱさんたちに大変お世話になりましたので、落ち穂拾いならぬ落葉さん拾いを敢行いたしました。庭に舞い降りた葉っぱさんたち、すなわち落葉さん若しくは枯葉さんたちをちょっぴり拾ってきました。

今日の写真は拾い集めたナンキンハゼさんの葉っぱを撮ったものです。よろしければクリックしてご覧になってくださいませ。左上の隅の少し大きな葉っぱはナンキンハゼではなく、柿さんの葉っぱです。

それぞれ色づき方は少しずつ異なっていますね。これらの葉っぱさんを観察していましたら、どうやらナンキンハゼさんの葉っぱは最初に表も裏も黄色く染まり、そのあとで表側が徐々に赤く染まっていき、最後はワインレッドふうの赤色に落ち着くのではないかおもわれます。

眺めているだけでは失礼ですので、すこし葉っぱさんたちと対話を試みることにいたしました

「やあ、ナンキンハゼの葉っぱさんたちよ、今年も目を楽しませてくれてありがとう、心から厚く御礼申し上げます」

「誰かと思ったら八重葎庵主のオッサンか、あのなあ、オッサン、心から厚く御礼申し上げるなどともっともらしいこと言われると何か落ち着かんなあ、なにか下心があるのとちゃうかあ、あっ、そうや、オッサンに言わないかんことを思い出した、あのなあ、オッサン、八重葎庵などと称しているけれど、最近はこの庭に八重葎はちっとも姿を現してないぞ、そやからもう改名したらどうや!」
「そうかあ、でも八重葎庵という名前、なんとなく風情があるやないか・・・じゃあ、何と改名すればええのや?」
「そうやなあ、このナンキンハゼの木はオッサンより長生きするだろうから、オッサンが死んでも名前だけ残るよう、たとえば《南京櫨の葉っぱさん御宿》とかしたらどう?」
「オレが死んだらなんて言うけれど、葉っぱ君たちよ、君たちはもうすでに死んでいるのだぞ、分っているのか?」
「えっ、ぼくたち、もう死んでるの?!そんなはずないやろ、オッサン、デタラメ言うたらあかん!」
「デタラメなんかではない、このブログの前回か前々回アタリの日記を読めばわかる、君たち《落葉》のもとは《枯葉》なんや、枯葉は英語ではdead leaf、フランス語ではfeuille morteや、どっちも《死んだ葉っぱ》という意味や、だから君たちは、みんなもう死んでいるというわけや、わかったか!」
「いきなり、おまえらは死んでるのや、分ったかと言われてもなあ・・・」
「往生際が悪いなあ、でも心配せんでええ、後はオレが面倒見てやるから」
「面倒みてやるって?いったいぼくたちをどうするつもりなの?」
「つまり君たちはもう死んでいるのだから、オッサンが君たちのお墓をつくってあげるということや」
「えっ?墓をつくる?ぼくたちの?落葉の墓をつくるの?!おっさんアタマおかしいなったんとちゃうか、落葉のお墓なんか聞いたことがないぞ、ぼくたち、お墓なんかいらん、お墓なんかなくても、ぼくたち、自然の摂理にしたがって生きていくのや、ぼくたち、やがて朽ちて土に還る、でも、来年の春になれば木を養う養分となってナンキンハゼの根っ子から吸い上げられ、そしてまた葉っぱになっていくのや、分ってるかオッサン、これが輪廻転生というものや、オッサンは何もわかってないのや」
「葉っぱさんたちから説教されるとは思わんかったなあ、輪廻転生かあ・・・だけどなあ、人間の場合、死んだらお墓つくることになっているのや、まあ、ある人間がかつて生きていたという証を残そうというわけや」
「あのなあ、オッサン、火葬場で焼いて、骨を壺に閉じ込めて出られんようにしたら、輪廻転生なんか不可能になるやろ、それではいくらお坊さんや牧師さんが墓の前でありがたいお説教か垂れてくれても、転生しようにもできんやないか、人間っていうのはほんまにアホや、アホのカタマリや、オッサン、だから落葉の墓をつくろうなんてアホなことせんといてや」
「そうかあ、善意のつもりで言うたのやけどなあ・・・墓ない人生はハカナイというけどなあ・・・」」
「ヘタな駄洒落、言わんといて、どだいおっさんに善意はムリムリ、あのなあ、オッサン、人間がリッパな墓建てたがるは死者のためやない、死者のことなんかな~んも考えてない、結局は自分のためなのや、まあ、はっきり言えば自己満足、そうでなければ世間を気にしてのことなんや、わかったかオッサン」
「わかった・・・じゃあ、葉っぱ君たちよ、墓をつくらずに君たちをまた庭にばら撒いておけばそれでいいということだな」
「それで結構、オッサン、また来年若葉の季節にお出会いしましょう、それまで生きていてや!」
「努力させていただきます、葉っぱ様・・・」

なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・
グッドナイト・グッドラック