昨日は8月6日、広島に世界初の原爆が投下された日です。
平和公園での記念式典、松井一実・広島市長は挨拶において日本政府に対して「核兵器禁止条約への署名・批准を求める被曝者の思いをしっかり受け止めていただきたい」と懸命に訴えましたが、安倍首相は市長の言葉をまったく無視した挨拶をしました。ここ数年、真夏の強い日差しのなかで毎年くり返される寒々とした光景です。
「・・・近年、世界的に安全保障環境は厳しさを増し、核軍縮をめぐっては各国の立場の隔たりが拡大しています。我が国は、「核兵器のない世界」の実現に向け、非核三原則を堅持しつつ・・・核兵器国と非核兵器国の橋渡しに努め、双方の協力を得ながら対話を粘り強く促し、国際社会の取り組みを主導していく決意です・・・」
無表情で原稿を棒読み・・・中身のない、常套句に満ちた空虚な言葉だけが平和記念公園の広場に響き渡ります
安倍首相の慇懃無礼な空虚そのものの言葉は身体に悪いので、GGIは午後、厄払いに散歩兼雑用にでかけました。炎天下、郵便局にたどりつき某用事をこなそうとしましたら、係の女性に「GGIさん、この手続きをするためには自分のカネであっても印鑑が必要なのです、いまお持ちでないなら出直してください、拇印ではダメです」と冷たく突き放されてしまいました。
しかたがありませんので、炎天下GGIは再び路上の人となりました。あてが外れましたので仕方なしに、ふだんあまり通らない道をそろそろと前進しておりましたら、突然トマソン物件に遭遇しました!久しぶりであります、なかなかの物件です
トマソン物件あるいは超芸術トマソンという素晴らしき芸術の存在をご存知でないかたは不幸なかたです。幸せになるたてにウィキペディアをぜひご覧ください。
トマソンの定義はウィキペディアさんによりますと少々難解なのですが以下のとおりです
『超芸術トマソンとは、赤瀬川原平らの発見による芸術上の概念。不動産に付属し、まるで展示するかのように美しく保存されている無用の長物。存在がまるで芸術のようでありながら、その役にたたなさ・非実用において芸術よりももっと芸術らしい物を「超芸術」と呼び、その中でも不動産に属するものをトマソンと呼ぶ。その中には、かつては役に立っていたものもあるし、そもそも作った意図が分からないものもある。 超芸術を超芸術だと思って作る者(作家)はなく、ただ鑑賞する者だけが存在する。』
何のことかお分かりにならないかたはウィキペディアさんに掲載されている写真をご覧になってください。思わず笑って幸せに気分になるでありませう
昨日GGIが遭遇しましたのはいわゆる「原爆タイプ」と称されるものです。原爆タイプというのはかつて存在していた建物などの痕跡がまだ存在している隣の建物の壁にシルエット状に残っている物件を指します。密集して立てられていた建物の一部が取り壊された場合などに出現するとされています。この名称は広島に原爆が投下されたとき熱線を浴びた人の影が石段に焼き付けられていたことから連想して赤瀬川氏が命名したものですが、あまりにも直裁的な名称ですので、最近はトマソン観測センターのFacebookでは、報告者に「原爆タイプ」の名称を避け「影タイプ」等の名称に言い替えるよう推奨しています。
説明はこのぐらいにしまして、GGIが昨日であった原爆タイプのトマソン物件の写真をご覧ください。
この種のトマソン物件は珍しくないのですが、この物件、まず保存状態がきわめて良好です。ふつうトマソン物件は、要するに無用の長物でありますから、粗末に扱われるが常ですが、この物件の場合は大切に保存されています。いま立っている建物の壁とかつてあった建物の壁がていねいにチョコレート色とあずき色に塗り分けられておりステキなコントラストを生み出しています。
しかし他の数多くの原爆タイプのトマソン物件と大きく異なっているのはトマソン物件を慕うように傍らの小さな空地に設けられている滑り台の存在です。小さな滑り台は鮮やかの黄色、そして滑り台の周囲にはあざやかな緑の草々・・・
トマソン物件のおうちと黄色の小さな滑り台と緑の草々、これらの色彩とフォルムが一体化してすばらしきハーモニーを生み出しています。トマソン物件とちいさな滑り台との見事なコラボレーションです!
この小さな滑り台、となりのトマソン物件を眺めていて、いいなあ、滑り台の傾斜はあのトマソンちゃんの屋根の傾斜とよく似ているから、ボクはあのトマソン物件と仲良しになりたいなあ、と思っているうちに、希望がかなって見事なコラボレーションとなったのでありませう・・・
赤瀬川先生は生前たくさん原爆タイプのトマソン物件を発見されていますが、このような見事なコラボレーションを生み出している物件は発見されていないのではないかと思います。優れた画家であった赤瀬川センセイ、この物件の写真をご覧になったら「この物件、いいなあ、心が和むなあ、絵になっているなあ」とお喜びになるのではないかとGGIは勝手に自負しております
なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・・
グッドナイト・グッドラック!
平和公園での記念式典、松井一実・広島市長は挨拶において日本政府に対して「核兵器禁止条約への署名・批准を求める被曝者の思いをしっかり受け止めていただきたい」と懸命に訴えましたが、安倍首相は市長の言葉をまったく無視した挨拶をしました。ここ数年、真夏の強い日差しのなかで毎年くり返される寒々とした光景です。
「・・・近年、世界的に安全保障環境は厳しさを増し、核軍縮をめぐっては各国の立場の隔たりが拡大しています。我が国は、「核兵器のない世界」の実現に向け、非核三原則を堅持しつつ・・・核兵器国と非核兵器国の橋渡しに努め、双方の協力を得ながら対話を粘り強く促し、国際社会の取り組みを主導していく決意です・・・」
無表情で原稿を棒読み・・・中身のない、常套句に満ちた空虚な言葉だけが平和記念公園の広場に響き渡ります
安倍首相の慇懃無礼な空虚そのものの言葉は身体に悪いので、GGIは午後、厄払いに散歩兼雑用にでかけました。炎天下、郵便局にたどりつき某用事をこなそうとしましたら、係の女性に「GGIさん、この手続きをするためには自分のカネであっても印鑑が必要なのです、いまお持ちでないなら出直してください、拇印ではダメです」と冷たく突き放されてしまいました。
しかたがありませんので、炎天下GGIは再び路上の人となりました。あてが外れましたので仕方なしに、ふだんあまり通らない道をそろそろと前進しておりましたら、突然トマソン物件に遭遇しました!久しぶりであります、なかなかの物件です
トマソン物件あるいは超芸術トマソンという素晴らしき芸術の存在をご存知でないかたは不幸なかたです。幸せになるたてにウィキペディアをぜひご覧ください。
トマソンの定義はウィキペディアさんによりますと少々難解なのですが以下のとおりです
『超芸術トマソンとは、赤瀬川原平らの発見による芸術上の概念。不動産に付属し、まるで展示するかのように美しく保存されている無用の長物。存在がまるで芸術のようでありながら、その役にたたなさ・非実用において芸術よりももっと芸術らしい物を「超芸術」と呼び、その中でも不動産に属するものをトマソンと呼ぶ。その中には、かつては役に立っていたものもあるし、そもそも作った意図が分からないものもある。 超芸術を超芸術だと思って作る者(作家)はなく、ただ鑑賞する者だけが存在する。』
何のことかお分かりにならないかたはウィキペディアさんに掲載されている写真をご覧になってください。思わず笑って幸せに気分になるでありませう
昨日GGIが遭遇しましたのはいわゆる「原爆タイプ」と称されるものです。原爆タイプというのはかつて存在していた建物などの痕跡がまだ存在している隣の建物の壁にシルエット状に残っている物件を指します。密集して立てられていた建物の一部が取り壊された場合などに出現するとされています。この名称は広島に原爆が投下されたとき熱線を浴びた人の影が石段に焼き付けられていたことから連想して赤瀬川氏が命名したものですが、あまりにも直裁的な名称ですので、最近はトマソン観測センターのFacebookでは、報告者に「原爆タイプ」の名称を避け「影タイプ」等の名称に言い替えるよう推奨しています。
説明はこのぐらいにしまして、GGIが昨日であった原爆タイプのトマソン物件の写真をご覧ください。
この種のトマソン物件は珍しくないのですが、この物件、まず保存状態がきわめて良好です。ふつうトマソン物件は、要するに無用の長物でありますから、粗末に扱われるが常ですが、この物件の場合は大切に保存されています。いま立っている建物の壁とかつてあった建物の壁がていねいにチョコレート色とあずき色に塗り分けられておりステキなコントラストを生み出しています。
しかし他の数多くの原爆タイプのトマソン物件と大きく異なっているのはトマソン物件を慕うように傍らの小さな空地に設けられている滑り台の存在です。小さな滑り台は鮮やかの黄色、そして滑り台の周囲にはあざやかな緑の草々・・・
トマソン物件のおうちと黄色の小さな滑り台と緑の草々、これらの色彩とフォルムが一体化してすばらしきハーモニーを生み出しています。トマソン物件とちいさな滑り台との見事なコラボレーションです!
この小さな滑り台、となりのトマソン物件を眺めていて、いいなあ、滑り台の傾斜はあのトマソンちゃんの屋根の傾斜とよく似ているから、ボクはあのトマソン物件と仲良しになりたいなあ、と思っているうちに、希望がかなって見事なコラボレーションとなったのでありませう・・・
赤瀬川先生は生前たくさん原爆タイプのトマソン物件を発見されていますが、このような見事なコラボレーションを生み出している物件は発見されていないのではないかと思います。優れた画家であった赤瀬川センセイ、この物件の写真をご覧になったら「この物件、いいなあ、心が和むなあ、絵になっているなあ」とお喜びになるのではないかとGGIは勝手に自負しております
なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・・
グッドナイト・グッドラック!