黎明の廃人日記

最近はやや更新が途切れがち、斜めに流し読み。
貴方にも私にも人生の役には立ちません。

いくよ、ミシャグチ様

2008年08月20日 22時38分27秒 | 
8月20日分。

 毎度。夏休みが明けて三日ほど経ったわけですが、三日間とも朝から体調が絶好調に絶不調です。つまり駄目駄目です。幽霊です。レベル5デス……。いやどうにも、休み中はほぼ毎日のように睡眠時間が八時間九時間という有様だったのが、平日に戻ってからはデフォが六時間程度なので、身体が対応できていないようで。冷房の効いていない部屋に戻ってきてるので、そっち方面での異常は出なくなったのですが。それでも、毎朝のお目覚めはぶっちゃけ最悪です。あと二時間ほど睡眠時間を寄越せと脳が訴えてます。行かないわけにもいかないけどね、会社。
 まあそんな戯言はともかくとして。通勤が再開されたことで、毎朝と毎夕の読書タイムも復活してます。電車の中で本がないなんて考えられないし。休み中もまあ『空の境界』とか読んでましたが、通勤中の潰しは学術文庫が今は主です。物書きに入り始めると、あまり小説類を読まなくなりますね。で、今日でこれまでずっと読み途中になっていた、講談社学術文庫の『蛇 日本の蛇信仰』を読み終わりました。この後にまだ学術文庫の控えは残っていますが、この間にこの本と合わせて買った『山の神』(これも講談社学術文庫)の著者が同一人物だったらしく、続けて読むのは回避することにしました。そんなわけで、今日からの潰しは『病が語る日本史』になっています。これもやっぱり講談社学術文庫。ちょっとしたマイブームですね。『蛇』の方はなかなか興味深い部分と、それもどーか? という部分の両面ありましたが、それなりに読んで成果はあったかしらん、というところ。ちょっとした面白みとして、東方風神録の元ネタになったと思われる、ミシャグチ様の話も出てました。あまり深く突っ込んでいるという程ではないけれど、多少の項数を割いてます。ただ、それだけ目当てに買える内容と値段ではないか。私ゃこういうの読むのも趣味の内だから良いですけどね。
 この『蛇』からの迂回的な興味で、陰陽道関係の学術を探そうかと思ったのですが。文庫だとなかなか良いのが見当たらないですな。講談社メチエの方にそれなりに良さそうなものが、次善の策として平凡社ライブラリからも該当してきそうなのが出てきたのですが、どちらも国分寺の紀伊國屋には置いていなくてガッカリ。まあそっちは、おいおいまた新宿へ出たときに探すことにします。占いとか風水とかの方面ばっかり検索に引っ掛かってしまって、思想やらの背景としての陰陽道を扱った本ってなかなか無いのですよね。仏教系とか神道はあるんだけど。ただ、紀伊國屋と名前の付くところへ行っておいて何も買わないのは癪なので、代わりに、その内手を出しておこうかとは思っていたものを一つ調達。ルドルフ・シュタイナーの『神智学』(ちくま学芸文庫)ですね。知っている人は知っている、こう言っちゃ何だけれどもある意味マユツバのあの人ですな。ここ最近書いているものがそちら方面も絡むので、参考というのか、頭の片隅には入れておいて良いんじゃないかな、ということで。
 ……どーでもいいけど、ここを読んでる人の中で、今日名前を挙げた本を読んでいる人ってほぼいないような気がします。民俗学方面を専攻している……いた、かな? 人は一人いた筈なので、その人がどれかを読んだことがあるか、もしくは同じ著者のやつをどれか読んだかもしれない、というくらいか。ベストセラは意地でも読みたくないという偏屈主義者だし、本読み趣味も度を過ぎてくると周囲をまるっきり無視して勝手に深化する方向に向かいます。自分がとっくにそうなっているのは承知の上ですが、それはそれで楽しいですよ? ああ、この実生活において一切役に立たない知識の山、何て嬉しいことだろう。とりあえず、まだまだしばらく先まで、読む本には困らなさそうです。本を買う金と時間に困るけど。

読み:文庫『蛇』
買い:文庫『神智学』
途中:文庫『病が語る日本史』
購入冊数 文庫5、コミックス5
読破冊数 文庫3、コミックス5