エッセイ 「やだねー」 課題 【上・下】 2010.9.24
古い友人達と久しぶりに会った。
「元気?」
「太っちゃった」、
「どうしても痩せないのよね」
「お腹にばっかり肉が付いちゃう」
「やだねー」と、お互いの体型を見て笑う。
中年太りを、みんな気にしている。
私は洋服を買いに行くのが好きだ。
小さな変身と、その時流行っている洋服を着てみるのも楽しい。
少し見栄をはって似合わないもので失敗するときもあるが、それも小さな挑戦だと思っている。
若い頃は洋服を見に行くと、ブラウスやセーター、アクセサリーなど、上に着るものが目に付いた。
中年になり、子供の手がかからなくなって勤め始めた頃に、スカートばかりを何枚も買った時があった。
丈の長さの流行もあるが、体型が変わった自分の姿を、何とか引き立てようとしたのだ。
今は毎日スラックスを履いているが、体の線がその儘出てしまうのが悩みだ。
上着からスカート、スラックスと順を追って下にいく。
気になるところを、何とかしようと努力をしているのだ。
二~三年前から、ウエストのきついものが増えた。
洋服を買いに行くと、ついスラックスから見てしまう。
「パンツをお探しですか?」と、年配の店員が声をかける。
パンツと言う言い方は引っかかる、「スラックスを」と私。
「このパンツは」と、又言う、嫌だな。
私と同じぐらいの店員は気にならないのだろうか。
パンツと言うと、毎日洗っている男の下着を連想してしまう。
「パンツを下さい」なんて絶対言いたくない。
こういう店の試着はやめる。私の中では、パンツは下着なのだ。
時間はたっぷりある。ゆっくりと次の店を探す。
つつじのつぶやき・・・8年前、「パンツ」に反応している自分。
今は「パンツスタイル」ぐらいは言えますよ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます