つつじの書・・

霧島つつじが好きです。
のんびりと過ごしています。
日々の暮らしを、少しずつ書いています。

エッセイ シルバーモンスター

2020-02-26 12:58:18 | エッセイ

エッセイ シルバーモンスター  課題【自由課題】 2019年12月27日 

 ここの所ずーと好いお天気が続いている。 

 昼前にバスに乗った。
半分位の乗客は殆どが座席に座り車内はゆったりとしていた。
道路も混んでいない。
もうすぐ駅に着くという所に小さな信号があり、そこだけ横断する人と信号待ちの車とでごちゃごちゃと混んでいた。
前の方で、重い物を落としたような音がし少しざわついた。
バスがゆっくり歩道の方に移動した。
のろのろと横切った軽自動車にぶつけた様だ。
若い運転手が「運賃は結構ですから、此方で降りて下さい」と済まなそうに言った。
乗客は皆、「あーぶつかったの」と気軽に降り始めた。
私も皆の後についてタラップを降りようとしたら、直ぐ後ろの年配の男が、「だから駄目なんだよ、〇〇バスは」と捨て台詞を吐いた。
私は吃驚して振り向いた。
私の気持ちとはかけ離れた言葉だった。
「何を言ってるんですか?」と思わず声が出た。
その剣幕に、降りた男は反対の方に急いで行ってしまった。
運転手だって間違って起こしてしまった事だろう、それを非難する等考えられなかった。
駅に歩きながら怒りが段々膨らんできた。
あの場面がもう一度あったら、大きな声で「人が困った時、その言葉はないでしょ?」と、強く男に言いたいと思った。
運転手には、「大丈夫?」とも声を掛けたかった。

 テレビで見たが、足を組んだ女性の膝を新聞紙で叩く男がいた。
女性は何度も足を組む。その度に叩く男。

 随分前に、こんな場面も見た事がある。
昼間だったが地下鉄は空いていた。
斜め前の席に、派手な格好をした女性が大きく足を組み、気取った様子で周りを見回していた。
駅に着いた時、私の隣の初老の男が、思いっきり膝を叩いて降りて行った。
席から半分落ちかけて、女性は何が起きたのか分からない様だった。
発車した後は、頬がプーと膨れていた。
少し痛快にも感じたが、降りながら叩くのは卑怯だなとも思った。
 相手が反撃をしないと判っている時だけ、行動を起こすのは嫌な男だ。

 先生の講評‥‥
       心の歪み、みにくさにいたたまれない感性。
       心の審美に敏感だ。 
    

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可愛いお客様

2020-02-06 16:00:56 | 楽しい仲間

友人のメールから、こんな可愛い写真が送られてきました。
顔の広い友人の、そのまたご友人の作品だそうです。

「日本画を描く友人の紅梅と、木目込を教えている友人の蛤雛です。
玄関の下駄箱の上がステージです」

だそうです。
勿論掲載の了解を頂きました。

 

 

 

 

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