つつじの書・・

霧島つつじが好きです。
のんびりと過ごしています。
日々の暮らしを、少しずつ書いています。

里山通信 2013年 11月

2013-11-29 16:31:34 | 里山通信



赤い割岩橋から河原を見ると、遠浅の水辺が。
 

晩秋の秋晴れ、今年最後の里山散策です。

西武線飯能駅から、あさひ山とゆうひ山。
名前だけでも楽しくなるような始まりです。

小さな山道から住宅街にでてすぐ
特徴のある建物に「平等院」とある。
「住まい塾」で建てた、
確か見学会にお邪魔したお寺でした。
実は、私の小さな家も「住まい塾」で・・・。

お昼は「あさひやま展望台」で、
武甲山や、これから行く「ゆうひ山」を目の前に
紅葉を目に、気持ちのいい秋の風を頬に受け
来年の新年会も決まって、良いしめくくりができました。


 

 

 

 

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エッセイ メダカ

2013-11-09 18:48:43 | エッセイ

エッセイ:メダカ

今年は厄年なのだろうか、階段から落ちたり、ムカデに刺されたり、何度も風邪を引いてこじらせ、挙句に入院もしたりした。

普段風邪を引くと、近くの医院で薬をもらいそれを飲んでいると大体治まった。だが先日に引いた風邪はそうはいかなかった。
夕方から夜にかけて熱が出、食事も食べられなくなった。

高熱が4日も続いている、ただの風邪とは思われず、夫が入院できる病院を探した。
大きな病院は紹介状が必要だと言うが、それをもらっていたら今日の外来には間に合わない。行ったことはなかったが、介護施設もある古い大きな病院に電話をした。
交通の便が良くないせいかいつも静かだ。症状が落ちついた長い療養生活の人の病院だと思っていたが、一般の患者も診てくれると言う。

私は座ることも億劫な状態だったので、夫が症状を話した。血液検査や尿検査、CTなどの検査をし、すぐに結果が出た。
膀胱炎の為の高熱だと分かった。医師の説明の途中で、私は早
くこのめまいを何とかしてほしいと訴えた。

入院が決まった。それから直ぐに点滴が始まり、次の朝、39度近い熱が2度ほど下がった。悪夢から覚め、やっと普通の朝がきたような、そんな気分だった。

日に日に熱は下がり、6日目には退院することになった。
家に戻ったら一番にしたいことがあった。それは、一匹だけで1年半近く生き残っているメダカの世話だ。毎日餌をやり、夏中、水が汚くならないように見守ってきたが、この10日余り水を変えていない。 

病院から帰ってまっ先に水瓶を覘くと、さっきまで生きていたような姿で淀んだ水の中に浮いていた。
そっと指で触ったが呼吸をしていない、やっぱり、と力が抜けた。

すくって見ると3センチほどのメダカは、目の周りが白い輪の可愛い魚の顔をしている。
よく頑張ったね、としばらく見ていたが、ツツジの根元にそっと埋めた。

寿命なんだ、私もいつかは来る。その間に何度病気になるのだろうか。

  課題 【行く・戻る・逃げる】 2013・10・25
  
  先生の講評
      伏線を張り、メダカの死に落とし込むレトリックが巧い。
      その作意を感じさせない、おだやかな筆致だ。

      今回は嬉しい講評を頂きました。 (つつじ

 

 

 

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