つつじの書・・

霧島つつじが好きです。
のんびりと過ごしています。
日々の暮らしを、少しずつ書いています。

エッセイ あはは

2021-04-21 10:30:03 | 楽しい仲間
               エッセイ あはは…… 【春・自由課題】 2015.4.10 

            近くのバス停へ自転車をこいでいた。
            天気予報ではお出かけ日和だと言っていたが、頬に当たる風が冷たい。
            夫が追いついてきた。
            「寒い、首巻を忘れた」
            「首巻ってなに、襟巻のこと?」
            「そうとも言う」 …… ユーモラスな表現。夫婦の姿がこの一言で目に浮かぶ。(先生の講評)
            それを言うのならマフラーでしょう、はははと笑いが止まらず、急ぐのを止めた。
         
            里山を歩くグループでも、よくこの手の話題に花がさく。
            夫がね「鼻っ紙を取ってくれ」っていうのよ、テッシュペーパーのことよとSさん。
            私が「衣紋かけ」っていうと「ハンガーでしょう」と、いつも息子に言われるとTさん。
            私も「メリケン粉を入れるの」と言ったら、
            「メリケン粉って何」
            「知らないの、うどん粉のことよ」
            「うどん粉って、小麦粉のことでしょう」
            小麦粉ぐらい知っている。
            私だってケーキを作る時なら小麦粉って言う。
            子供の頃に母が使っていた言葉をそのままに覚えた。

            両親と同居している若い人が、ポットのことを魔法瓶。
            トックリのセーター等と言ったりする。
            家族の共通語なのだろう。
         
            何気なく使っていたが、時と共に言い方が変わる。
            孫達の時代に.なって、「トックリのセーター」、「魔法瓶」などと言ったら、
            どうして魔法がかかるのか、トックリがセーターを着るのかと、聞かれるかもしれない。

            プールのロッカールームで着替えていたら、奥の方から聞こえてきた。
            「あ、眼鏡忘れた」
            「かけているじゃないの」
            「違う、水中メガネよ」
            ゴーグルのことらしい、私よりかなり年上のようだ。

                    先生の講評……このユーモアセンスはかなりなもの。とりわけ赤い部分が光る。                              
                               言葉は世につれる。ブラックユーモアで表現するのが憎い。

                    つつじのつぶやき…こんないいお天気、何処かにお出かけしたいたですね。
                                 2015年の4月は、こんな風に、気軽にどこかに行っていたのですね。


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エッセイ パンプス

2021-04-09 12:14:26 | 楽しい仲間
                 エッセイ パンプス 課題【靴・服・装身具】2016.2.16

          昨年の冬、友人が言った。
          「家内が、靴を34足捨てたよ」
          余りにショッキングな言葉、次の問いができなかった。
          余命3ヶ月から半年、癌だと言う。
          奥さんとはお会いしたことは無かったが、友人は豊かな暮らしをしていたから、おしゃれなパンプスが、ズラーと並んだ          
          靴箱が目に浮かぶ。
          靴を捨てる、それも考えられない数。
          潔よいと言うのではないと思う。
          まだまだ生きられる若さもあるのに、もう履けないその理不尽さに、きっと怒りもあったのではと思ってしまう。

          私は毎日運動靴を履いて朝の散歩をする。
          格好の良いウオーキングシューズもあるが、靴屋さんで自分に合ったものを探すと、何でもない運動靴がしっくりくる。
          又、街歩き用を探していた時、棚の隅に一足だけだの靴と出会った。
          全面黒いメッシュの上履きのようなもので、かかとの部分に緑色の輪っかが付いている。
          試着してみると、軽くて心もとないが履き心地がいい。
          多分、足にぴったりの地下足袋はこんな感じではないだろうか。
          友人に「人力車でも引けそうよ」と言ったら笑われた。
          近所のお使いには、靴ひもの無い運動靴を履く。
          普段はこの三足とお出かけ用の二足と雨靴が下駄箱を出たり入ったりしている。
          他に、シーズンの変わり目に取り換える2~3足を、箱に入れ別の所に仕舞っている。


          独身の頃は、ヒールの高いパンプスを履いていた。
          紐の付いた靴は殆んど履かなかった。
          服装が少々活動的なものでもパンプスさえ履いていれば足元は完成とした。
          気に入った靴は毎日履くから、形が崩れて緩くなる。
          靴売り場にはよく行った。
          パンプスは、今、冠婚葬祭の時しか履かなくなった。
          友人の奥さんは、一年、頑張った。

          先生の講評・・・靴は健康を、暮らしを表わす。死。
                    独身から主婦へ。パンプスにはその性格が顕著に出るのだろう。
                    下線 の部分で色や服などに合わせて華やかな姿をほうふつさせたい。写真の様に。
                    


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