つつじの書・・

霧島つつじが好きです。
のんびりと過ごしています。
日々の暮らしを、少しずつ書いています。

2015年11月 里山通信

2015-11-29 16:09:34 | 里山通信

東京都農林水産振興財団 東京都農林総合研究センター

 

2015年最後の里山散策。
青梅線西立川駅下車、住宅地を抜け上記の農園へ。

残念ながら手続きをしないと見学ができないそうで
門前の公園でお茶タイム。
色づいた木々の紅葉、青空を眺めていると、「これも、いいね~」
近くのお寺「常楽院」におまいり。
境内に木の株かと思われた大きな化石がありました。

新年会も決まり、良い一日でした。
来年も元気に歩きましょう。

 

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エッセイ スーパーシズオカヤ

2015-11-18 10:04:05 | エッセイ

エッセイ スーパーシズオカヤ

近くに大きな団地がある。
街路樹や植え込みがしっかり根をおろし、落ち着いた古い団地である。

中ほどに、バスのロータリーがあり、周りを囲むように郵便局や病院、保育園、スーパーマーケットや個人の店がある。
その辺りは人の行き来があり、結構賑やかである。
歩いて行っても5分ぐらいの所だが、買い物籠代わりに自転車で行く。
そこのスーパーマーケット、「シズオカヤ」は何度も経営者が変わり、店の名前と営業時間が変わった。
しゃれた名前の看板がかかっているが、今の名前は何か馴染めない。
だから今でも、創業当時の、「シズオカヤ」で通っている。

シズオカヤは団地によくある平屋建ての平凡な建物だが、東側の通りに面して株立ちの大きな木がいい背景になっていた。
その下が駐輪場で、買い物だけでなく、バスに乗って出かける時も利用する。
時々、足元に小さな草花が植えられていた。

ある時、バスから降りてシズオカヤを見ると、変な光景に気付いた。
建物がむき出しになった頼りない姿になっている、あの大きな木が切られて無くなっていたのだ。
今、あの切り株の周りは、夏草が生い茂っている。
自転車を停める度に、「変なの」と心がつぶやく。

最近新しい電子レンジに換えた。
どの機種にするか何度も見たはずなのに、使い始めて憂鬱になった。
レンジの庫内が、以前は白だったが、今度は黒色。
黒いと汚れが見えないし、掃除をしても変わり映えしない。
使い慣れた温度設定もよく分からないし、温まったカップが熱くて持ちにくい。

一昨年買った炊飯器も不満だ、おいしく炊けない。
あの内釜にこびりつくようなねっとりしたご飯を食べたいと、よく思う。

愛着のあるものが段々無くなる。
いつの間にか、変化についていけなくなったことに気付く。

 課題【否定・肯定】
         
 
じのつぶやき ・・・ 2年前の作品です。
                切り倒された大きな株跡を時々未練に思っています。
                今度は
その近くに新しい道路を作っています。
                新しい環境に慣れないつつじですが、こうなったら早く
                完成して工事の車が無くなってほしいです。

                            

 

 

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エッセイ  5百円

2015-11-06 13:37:08 | エッセイ

エッセイ 5百円

昨年秋、体調をくずして家事をおろそかにしていた。
気分のいい時は掃除機をかけたが、網戸やガラスが汚れている。

テレビの通販番組を見ていたら、いいものを見つけた。
蒸気が出て、汚れを蒸して浮き上がらせるという。
迷った末に注文をした。

派手な印刷の箱が届いた。
元気な時なら早速取り出して試してみるのだが、箱を見ただけで億劫になった。

暮れの掃除をしなければならない時期に、あの掃除機を取り出した。
要するにスチームアイロンを掛ける要領だ。
汚れを浮き上がらせて拭き取る。
だがセットの布は少なく、何度も汚れた所に同じ面を当てる。
これなら熱いお湯で絞った雑巾を使うのと変わりがない。
普段からきちんと掃除をし、その先の汚れが気になる人用だ。
組み立ても面倒だし、慣れない掃除に、終わった後は「もういいや」と気持ちが萎え、使わなくなった。

夏の初め、二千円の値札をつけて、知人のガレージセールに出したが売れなかった。

いつも乗っているバスから、二軒のリサイクル店が見える、行ってみよう。
夫に、帰りカラオケに付き合うからと掃除機の包みを渡した。
折角だから、私の上着とスカートも持っていった。
よそいき用にと、バーゲンで買った物で、タグに元の値段も付いている。

最初に洒落た洋服だけを取扱う店に行った。
若い店員が慇懃に「十円です」という。
聞き間違いかと思って怪訝な顔をした私に、「中年の方の物はこの位です」とはっきりと言った。
バーゲンと言っても万のお金を出した。
「ええっ」。
洋服を紙袋に仕舞っているうちに夫は店を飛び出していた。

表で、大きな口を開けて笑っている。
「掃除機はいくらだったら売るの」
「千円以下だったら売らない」と答えて、次の店にいった。
そこでは「今、多いんですよ、五百円です」

「だから言ったろ」
何を言ったか分からないが、帰りのことを考えて五百円の硬貨を受け取った。

   
   課題 あいまい・明快
         
   
先生の講評  
     
 妻の行動を笑いながら、半ば冷やかす夫。
      夫婦の機微が描かれほほえましい。

      
                      
       
じのつぶやき ・・・「だから言ったろ」
                    
何を言ったか分からないが、・・・
                  いい表現だと褒めていただきました。               

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント (2)
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