Mさん撮影
郵便局の手違いだったとか、6月16日一日遅れの、
「父の日」プレゼントが届きました。
5月の母の日にはきちんと、当日届いたのに
「俺は無か~」とため息をついていたので、私が
「いなりずし」を作って、「夫の日、おめでとう」と言いました。
夫は母親の作った「いなりずし」が大好きだったとか。
今は私の味で我慢してくれています。
息子は、お嫁さんと選んでくれたのでしょう。
試着して、メールで写真を送りました。
今年2度目の開花 ブーゲンビリア
今日は町歩きの日だったが、雨の為に中止。
何か損したような、徳をしたような日です。
生協の配達があったので、冷蔵庫の中を整理し
洗剤できちんとお掃除しました。
ついでに食器棚の扉と取っ手を磨いて
とってもきれいになりました。
あれれ、日が差してきちゃった。
2014年6月12日(木)午後2時
エッセイ 店頭風景
子どもたちが少し手を離れたころ、証券会社に勤めた。
証券の受け渡しやお金の授受、営業への取り次ぎ等の店頭業務だった。
若い社員の多い中、年齢の高い私は目立つのか、特に年配のお客様は、よく気軽に話をされた。
澄ました顔をし、杖を突いて入ってこられるEさんは、しわしわの紙袋から札束を出す。
帯封を切り、手で数え、検札機にかける仕草をずーと目で追っている。
「いくら?」と聞く。「○○万円です」と言うと、真面目な顔で「丁度?、駄目だな、あの銀行は、ちっとも余計に出した事がない」と言い、片目をつむる。
Sさんは役所を退職し、今はアパート経営をされている。
毎月債権を買いに来られるが「寒いね」という顔は本当に寒そうだ。
「家は寒いよ、孫が来ると何でこんなに寒いのを我慢しているのと言うのよ」と言われる。
いつもニコッとして入って来られるKさんは、小柄な年配の紳士だ。
品のいいシャツの首元にはスカーフが覗いている。
駅前の土地にいくつものビルを持っている資産家だ。
「大変なの、こうしている時でも、税金がどんどん積みあがるんだから」と、そして若い時は経理の仕事もしていたと言うが「一生、お金に支配されている」と言われる。
ある日、銀座に行った帰りだと言って、大切そうに包みを開けた。
「前から欲しかった、いい音色がするよ」仏壇のお鈴だった。それは純金でゆったりとした金色をしていた。
時々「ご自由にお持ちください」と、募集物のパンフレットと一緒に、テッシュペーパー入りの袋を、店の外の籠に並べて置く。
それを全部持ち去り、テッシュペーパーだけを取ってパンフレットを捨てていくおじさんがいる。
無くなると補充するが何度でも取りに来る。他所でもやっているのか大きな袋を下げている。
他の支店では、籠から台まで持ち去れたそうだ。
【 春・自由課題 】 先生の講評
人間観察のたまもの、
人間喜劇。
老人たちが健気に、屈折して生きている。
十五夜さんのイラスト