つつじの書・・

霧島つつじが好きです。
のんびりと過ごしています。
日々の暮らしを、少しずつ書いています。

野萱草

2024-07-27 09:52:15 | 楽しい仲間


玉川上水の土手に、オレンジの花が群生している。
今年は特に沢山咲いていることを感じる。
花の名前を一向に覚えない私は、
ニッコウキスゲに似ている、なんてずーと思っていた。
ブログにアップするのには、名前をきちんとしなければと、
植物に詳しいSさんにお聞きした。
「野萱草」、ノカンゾウ。
これによく似た八重咲は「ヤブカンゾウ」だと。

毎年見ていた花が、とっても近くなりました。


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茄子

2024-07-24 18:50:01 | 楽しい仲間


最近何かを植える等、遠ざかっていた。
朝顔の種を買いにホームセンターに行ったら、
売れ残りのしおれた茄子の苗を見つけた。
一本だけ買って、コンテナに植えたら
凄い成長ぶり、初物の茄子を収穫。
地産地消、とっても良く育っています。


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エッセイ 遊び

2024-07-18 13:28:58 | 楽しい仲間


エッセイ 遊び 課題「学ぶ・遊び」 2010.11.26

先生の講評
  「カメラ」を居間に据えて、生き生きとした家族の描写。

つつじのつぶやき
  ルリが死んで14年になる。
  桃の時期、少し果肉を残して種を上げると喜んでいたっけ。

犬を飼ったきっかけは、夫が単身赴任をして月に
一度位しか帰れず、何となく家庭がギクシャクしていて、
気になっていたからだ。
当時、高校生になったばかりの長男と小学生の二男、
勤めをしていた、私の3人で暮していた。
それぞれに忙しく、つい乱暴な言葉が出て、そのことが、
又、次の言い争いの種になった。
そんな時、友人が飼い犬がいかに可愛いかと話すのを聞いて、
私も犬を飼おうかなと、思い始めた。
子供達に話すと、お母さんがいいならいいよと賛成をして
くれたが、夫は大変だよと釘をさした。
私は「いい、私が世話をするから」と言い切った。

そしてシーズー犬のルリが来た。
男の子中心の生活で、会話も随分ぶっきらぼうだった。
そこに可愛い子犬が来たので、最初は戸惑っていた様だったが、
自分に関心を向けさせる為に、急に赤ちゃん言葉で話しかけたり、
ボールを投げて遊んだり、「お兄ちゃんが好きか」等と言って
抱きしめていた。
そして「ルリはどこ?」とか「ルリがね」とか、いつも話題の中心に
なっていった。
女の子と言うのも可愛かったのだと思う。
ルリのすることは何でも許して、甘えたり、すねたりする仕草を面白がった。

当時、私は夫の居ない家を守る事に一生懸命だったのだろう。
「早く」とか「ちゃんとやってよ」が口癖の、怖いお母さんだったらしい。
ある時、二男に「お母さんは、自分が悪くても絶対謝らないんだね」
と言われて、絶句したことがあった。
そうなんだ、心の遊びを忘れていた。
自分中心で、相手を笑顔で受け入れる事もしていなかった。
家族のギクシャクは私の責任だった。
ルリと楽しい日々を暮してみて分かった。

ルリが死んでから二年が経つ、時々写真のルリに目がいくと、
胸の奥が苦しくなる。
「ルリ、会いたいよ」

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エッセイ 県営プール

2024-07-11 14:01:48 | 楽しい仲間
   先生の講評
     生活だけに即して時代の境目を描く手法が堅実。
     末尾が抽象的表現すぎる。

   つつじのつぶやき
     夫の転勤で3年ほど住んだ広島、街の中は海風と
     白い砂のせいか明るく、何時までも懐かしいところです。

県営プール 課題 表現 2010.6.25

随分前の話だが、広島市内を頻繁に走っていた路面電車は、
100円だった。
運賃が安くて便利だったので、気軽に利用して繁華街に出かけ、
週に何日かは、県営プールの水泳教室にも通っていた。
広島市民球場の隣にある、古びた大きな建物の中のプールは、
公式な大会も開く50メートルプールで、中心部が深く、
そこでは大学生達が水球の練習等をしていた。
勿論、そんな深いところで初心者は泳げない。
普段はそのプールを横に区切ってロープを張り
22メートル位のコースになっていた。
端のコースは、赤い床が沈めてあり、生徒はそこを使う。
私は習い始めたばかりだったので、その22メートルも泳げなく、
いつも水を飲んでばかりいた。
水泳教室の日は、時々気分が重たくなるが、
終わったときの爽快感が好きだったのか、
そんなに休みもしないで続いていた。

その日も、プールから上り、クロークからお風呂屋さんにあるよう
な籠を受け取り、混んだ脱衣所の隅で着替え
スノコが鳴る通路を出た。
帰りに、買い物でもするつもりだったのだろうか、
本通りのアーケード街を一人で歩いていた。

ある店の前で、大勢の人がテレビを見ていた。
小渕さんが、年号を発表している場面だった。
右手から出した、その「平成」の文字を見た時、
「あれっ」と、少し感動した。
私には男の子が二人いる。
〇平、〇平と二人とも「平」が付く名前である。
その「平」が嬉しかったのだ。
夕食の時、子供達に言った。
「〇ちゃんと〇ちゃんの名前についている平の字が、
平成って言う年号になって、昭和の代わりに使われるのよ」と。

今年、平成も22年になった。
あの時の、歩く度にカタカタとスノコの音がする
県営プールはもう無い。

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