つつじの書・・

霧島つつじが好きです。
のんびりと過ごしています。
日々の暮らしを、少しずつ書いています。

里山通信 2012年8月

2012-08-29 13:55:29 | 里山通信

クレストホテル 立川

8月の里山散策は、ちょっと一休み。
ホテルのランチを楽しみました。

東京は雨がほとんど降らず、乾燥した暑さが続いていますが
中に入ってしまえば涼しくて別世界。
久しぶりの集まりに、個室の大テーブルをはさんで
会話が弾みます。
美味しいお料理を堪能した後、ラウンジでティータイム。

Yさんが可愛い毛糸のたわしをプレゼントしてくれました。
3月に今熊山のミツバツツジを見に行ったとき
売店で売っていたものを買ってきて、ほどいて作り方を
真似て作ったそうですが、
私は何か試食をしただけで、そのことは気づませんでした。

10月に行く事になった、箱根一泊旅行の話、
先月の初島の思い出を確認して、笑顔の散会でした。

 

 

 

 

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エッセイ: かき氷

2012-08-23 11:08:55 | エッセイ

エッセイ かき氷

ミンミンとセミが鳴いている。真っ青な空に入道雲、首筋に汗がでる。
かき氷が食べたくなった。
時々「氷」と書いた小さな旗を見かけるが、大体冷
房の効いた店の中で出している。
子供の頃、おシンさんの店の葭
簀の影の縁台で食べたかき氷が懐かしい。

 私の育ったところは、周りが山に囲まれたのんびりしたところだった。国道と
は名ばかりの砂利道が町の真ん中を走っている。たまに車が通ると、乾いた
土埃がたった。

 夏休みになると遠くの方から、鐘の音をならしながら自転車に乗ってアイスキ
ャンデ
ィーを売りにくる。大人の話ではここまでくるうちに、半分も解けている
から損だといっていた。

 お盆になると、お客さんが来て少し賑やかになる。

大人たちも仕事が休みになるから、、おシンさんの店に買い物をにいく。
おシンさんの店は何でも売っ
ていた。
鍋や麦わら帽子などが天井近くにぶら下がり、蚊取り線香やハエ取り紙もあ
る。
棚には茶碗やしゃもじなどが埃を被って並んでいる。
土間には近くの人が持ち込む野菜もあったし、祭りに使うものや盆飾りなども
売っている。もちろ
ん飴やせんべいもガラスケースの中に納まって、駄菓子の
ハッカや籤もある。

おシンさんはごちゃごちゃした店の中の一番目立つところにかき氷の器械を
出し、手まわしでひっきり
なしに氷をかく。

足の付いた乳白色のガラスの器に、うず高く氷を盛ってシロップをかけ、「シャ
ジは自分でとって」という。
スプーンのことをシャジという。
おシンさんはケチで氷を細かくかくので,スプーンを入れシャキシャキとかき回
すとぐに溶けてしまう。

子供のいないおシンさんは、背の小さい夫と二人で暮らしていた。いつも地
味な着物に黒い前掛けをか
け、あんまり笑わない。

男の子達はおシンさんの店に行くとき、「オシンツクツクに行く」と言っていた。

 

 「夏 」
四季の素材 十五夜 さんのイラスト です。

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エッセイ: 梅ヶ丘

2012-08-16 10:47:19 | エッセイ

独身時代に勤めていた会社の同僚たちと、小田急線の梅ヶ丘駅で待ち合わせ
た。

Mさんとは毎年会っているが、他の二人とは5年ぶりだった。時々の電話の声で
は分からなかったが、会った途端、あっ、何だか違うと思った。笑顔も声も、そん
なには変わってはいなかったが、全体にこじんまりしている。髪の毛の変化など
は予想していたが、背が小さくなっている。
生まれた年、背の高さも、ほとんど同じ筈だったように記憶している。

「背が伸びたわね」と、いつも天然のKさんが言う。「大きくなる筈ないじゃない」と
私。

お昼はお寿司と決めていた。駅前のみどり寿司の行列の後ろにつく。ここは安く
ておいしいと評判の店で、いつもたくさんの人が並んでいる。
今日は若い男性客が多い。「サービスディで、とっても安いようですよ」と前列の
人が教えてくれた。
カウンター席で良ければ早く座れることもあるが、今日は4人で座れるテーブル
席がいい、小一時間並んだ。

久し振りなので、お互いの近況を話し合う。夫のことや子供達のこと、孫の話に
と広がるころは、相手の話も聞かずにしゃべり始めるので、誰のことか分らなく
る。

順番が来て、威勢のいい声に迎えられ、テーブルにつく。女性に喜ばれるような
カニみそのサラダやデザートが付くランチメニューが人気のようだ。新鮮なネタと
味は、待った甲斐があった。

お寿司に満足した後は、並びの喫茶店に入る。ここも昔からおいしいコーヒーを
出す。
又、おしゃべりがはじまる。

骨粗鬆症と言われて背が縮んだというKさん、きれいにマニュキュアをしている
白い指が、小刻みに震えるYさん、物忘れはしょっちゅうと私、久しぶりの再会だ
が、最後は老いの話が多い。お互いの話から、自分の老いを感じ取ってるのも
知れない。
                                                                          「夏 風鈴」 
                                                        四季の素材 十五夜 さんのイラスト です。
                    
 

 

 

 

 

 

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