つつじの書・・

霧島つつじが好きです。
のんびりと過ごしています。
日々の暮らしを、少しずつ書いています。

トトロの森を歩こう

2021-10-27 09:39:45 | 楽しい仲間
             
               地元のグループで、「トトロの森を歩こう」という会が20年以上続いている。
               会員の入れ替わりはあるが、月1回、狭山丘陵の里山を歩いている。
               お互い、深入りをしないお付き合いなので、気持ちがとても楽だ。
               コロナ禍で自粛をしていたが、そろそろ、そろそろと近くを歩いて今月は狭山公園に行った。

               真っ青の空、多摩湖の堤防、遠くに西武遊園地の回る塔が見える。
               木陰でおにぎり、そしておやつの交換。
               帰りは午後の日差しに映える真っ白なススキの穂を見て、秋の日の遠足は終わりました。


 














コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

エッセイ ミミズ

2021-10-11 15:42:42 | 楽しい仲間
                    『八国山』つながりでもう一つ、エッセイ『ミミズ』、2016年秋のことです。

                    来週、サークルの人たちと、又出かけます。
                    トトロに会えるかな?



               エッセイ ミミズ  課題【危険・安全】2016.12.9    

          十月の空がすっきりと晴れた日、里山散策のメンバーと八国山に行った。
          西武線東村山駅から、ゆっくり歩いても二十分ぐらいの距離だ。
          八国山周辺はアニメ映画『となりのトトロ』のモデルとも言われる風景が残っている。
          十年程前は、鬱蒼と茂った竹林が、道路にはみ出した大きな家があった。
          又、広い庭に金木犀等の大木が見える家など、相当な農家だったのではと思わせる家が残っている。
          そんな家の横を歩いて行くと、突然正面に八国山を背にした広い畑に出る。
          屋敷林に囲まれた何軒かの家があり、その前には欅の木が二本、聳えるように立っていた。
          最近その大木が切られて、のっぺりとしていたと思ったら、白っぽい今風の家が建ち、当時の面影がなくなった。

          八国山に通じる道は住宅街になっている。
          ゆるやかな坂道を歩いていくと、道路がとても汚れている。
          桑の実が熟して落ち、人に踏まれたのだろうか。
          良く見ると、木の実の落ちたのではなく、ミミズだった。
          干からびたのや、まだ生きて這い回っているのもいる、信じられない数だ。

          近くの人が道路を掃除してた。
          「この夏から、道路の割れ目から湧いてくる、二十年住んでいるが、こんなことは初めてだ」と。
          吹き溜まりの固まりをつつくと、ミミズの塊。
          中から生きているミミズが動き始めたので飛びのいた。

          八国山の麓は線路を挟んで北山公園があり、大きな池がある。
          『となりのトトロ』の中にも、沼が登場する。
          近くには、湧水が木片の遺跡を守ったと言われる下宅部遺跡があり、そういう地層なのかもしれない。
          皆と「何か起きるのかしら」
          「何か天変地異があるのでは」と、その話しばかりした。
          十一月、ニュージーランドで地震が起き、十日後に福島県沖でかなり大きな地震が起きた。          
          二〇一一年の東日本大地震の十七日前にも、ニュージーランドで大きな地震があったとか、偶然だろうか。

          迷っていた地震保険の更新をしよう、決心がついた。

          先生の講評……のんびりしたハイキングから地震へと展開がうまい。
                     ミミズが不気味さのメタファーになっている。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

エッセイ 八国山

2021-10-05 08:13:09 | 楽しい仲間
                   先週、トトロの会で八国山に行った。
                   北山公園から眺める稜線、時々西武電車が通るのどかな風景が好きだ。
                   8年前のエッセイを見つけました。


               エッセイ 八国山 課題乾く・湿る】 2013.11.8    

          今月の里山散策は八国山だ。
          西武線の東村山駅や、西武園駅からのコースもあるが、今回は所沢駅からバスに乗り将軍塚で降りる。
          途中、勢揃橋と言う勇ましい地名のバス停もある。
          この辺りは鎌倉時代の古戦場跡で、当時八国山からは、駿河、安房、信濃等、八国の山々が見渡せたという。
          が、それほど高い山ではない。
          映画「となりのトトロ」に出てくる七国山は、八国山がモデルと言われ、今は、そちらの方で知られている。
          バスを降りて住宅街を抜け、緩やかな坂道を登り始める。
          一昨日まで、台風の長雨が続き、秋の遠足が延期になったのか小学生と幼稚園生の行列に挟まれた。
          先生が気を使って、「どうぞ」と道を譲ってくれるが、私たちにはたっぷり時間がある、ゆっくり歩きたい。
          「いえ、お先にどうぞ」と、列から離れる。
          子供たちは口々に、「こんにちは」と挨拶をしてくれる。

          歩きなれた尾根道は道標も見ずに、足の向くまま。
          道草ばかりをしておしゃべりが続く。
          道の端のコウヤボウキや、ミズヒキなどの草花が盛りだ。
          所々に、丸太で作った1メートル位のコの字を横にしたようなものがあり、「靴の泥おとし」と書いてある。
          先日までの雨で、湿った落ち葉やぬかりみもある山道は靴が汚れる。
          靴底をこすり付けて、泥を落とすのには具合がいい。

          近くには東村山市の特産品としても紹介されている、「八国ゆば」がある。
          以前この散策で知ってから何度も買いに寄ったのだが、今回はルートの関係から行かなかった。
          町の小さなお豆腐屋さんがやっている。
          「この前頂いた湯葉、美味しかったわ」
          などと話すとご主人の話が止まらなくなる。
          帰ってから包みを開けると、おまけが入っていることがある。

          そろそろあの湯葉が食べたくなった。
          チーズのようなねっとりした「生湯葉」、わさび醤油をつけて、新米のご飯と、いいな。

          先生の講評……過不足なく自然と人が描かれている。
                     言葉の選別が的確。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする