つつじの書・・

霧島つつじが好きです。
のんびりと過ごしています。
日々の暮らしを、少しずつ書いています。

里山通信 2012年2月

2012-02-29 12:11:48 | 楽しい仲間

 

 

 八国山将軍塚の近くにある「くつの泥おとし」 

 埼玉県狭山丘陵の荒幡富士(標高約119m、人工の山 )

メイとサツキが、お父さんの自転車に乗って、
お母さんのお見舞いに走った,
「となりのトトロ」を思われる
八国山から、今年初めての散策。

ひさしぶりの里山、空気が冷たい、でも気持ちがいい。
明治時代、旧荒幡村の各社が合祀され、
氏子の民心統一の目的に作られた人工の荒幡富士。
ちゃんと1合目、2合目と標石があり
頂上からの眺めは抜群、スカイツリーも富士山も見えました。

帰りは所沢で途中下車、
素敵な喫茶店で、
おいしいコーヒーでしめくくりました。

 

 

 

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エッセイ・チョコレート

2012-02-25 13:05:13 | エッセイ

エッセイ・課題【朝・昼・晩】

チョコレート

一人で晩御飯を食べ、炬燵に潜り込んでテレビを見ていると、ご機嫌な夫が帰
ってきた。
今日は得意先の、ご年配の姉妹のセレブなご婦人と食事をしてきた。
おいしい
ものを食べ、楽しい会話をしてきて「いやーお元気だよ」と頬が緩んで
いる。

お二人は若い時から、鍼やマッサージを欠かさず、疲れを残さないように体のケ
アをしているとか。それでも疲れが取れない時は何日か温泉に行ってリラックス
をしてくると聞いて感心している。

食事にも気を付けていて、一日一回、食後にチョコレートを食べているそうだ。
年を重ねてくると脳が活性しないので、甘いもの、特にチョコレートがいいのだと
いう。

「お土産、チョコレート」

しゃれたリボンの付いた包みをさしだす。私はあんまりうれしくない。嫌いじゃな
いけど、最近一人の時は、あまり食べたいと思わなくなった。
クリスマスやお正月をはさんで、お菓子のいただきものが随分ある。
夫が休みの日には口を開けるが、残るとなかなか減らないので少々困っている。
子供たちが小さかった時は、こんなに頂き物はなかったし、あるとすぐに包みを
開けて食べてしまったのに。


「開けないの、高島屋で買ってきたんだよ」

「今は食べたくない」

「開けてみなよ、うまそうだよ」
血糖値が高く、高血圧でもある夫なのに、甘いものが大好きだ。 

「開けたらひとつ頂戴って、絶対言うよね」、言わないと約束させて包みを開ける。

最近忘れものが多い私を気にしていた夫は、ヒントを見つけたようだ。

食後にチョコレーか、難しいな。
私はお漬物の一箸で、熱いほうじ茶を飲み「あーおいしかった」と、ごちそう様を
する方が、性に合っているような気がする。

 

先生の講評

   隙のない表現。よく選ばれた言葉群だ。

   夫婦の淡々とした風景。

   夫妻の人柄がサラリと描かれている。


  先生に褒めていただいた会心作です …つつじ。

 

 

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文学散歩 新橋

2012-02-11 16:53:33 | 楽しい仲間

新橋レンガ通りの「鳥かど家」

文学散歩というサークルで、文学ゆかりの地を訪ねて3年
東京は開発の波でなかなか残っていません。
最近は、文学よりも散歩が重になっています。

2月は、23区で一番高い山にある、NHK博物館と愛宕神社。
出世の石段と呼ばれる石段は、さすがに急でした。

 お昼は新橋レンガ通りの「鳥かど家」でランチをいただきました。
[作りたての味が一番」と、焼き立てのウナギはおいしかった。
息子の父母会でご一緒したご主人は
こちらの3代目、にこやかで粋な江戸っ子です。
 モチロン、すぐ近くの「切腹最中」を
お土産に買いました。

 お父さんのつぶやきが聞こえる新橋の汽車ぽっぽです

 

 

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エッセイ・庭の雪

2012-02-06 11:38:45 | エッセイ

エッセイ・庭の雪

今朝、東京にも雪が降った。

 

年末からカラカラお天気が続いて、乾燥注意報が毎日出ていたが、これでやっと
解放される。

 

雪が降ると、随分前に読んだ「歳時記」を題材にした中の、小さな一文を思い出す。
二月の章だったと思うが、東京は二月になると柔らかな雪が、結構積もることがあ
るという。

若いお母さんが、子供が小学校に入ったので、学校から帰ってくる午後二時まで、
パートタイムで働きに出た。
ある日、雪が降りだし結構積もった。
職場では風邪が流行っていて、何人かが休んだ。上司が「すまないが二時間だけ
延長して働いてくれないか」と言われ断れなかった。

初めて子供が帰ってくる時間にいてやれないことの不安がよぎったが、もしもの時
は、庭の片隅の、ある場所に鍵を置いておくことを教えていたので、大丈夫だろう
と仕事を終えた。

冬の夕暮れは早い。うす暗くなった雪道を買い物をして帰ってくると、家の明かりが
ついていない。庭に回ると寒いコンクリートの片隅に子供がいた。驚いて訳を聞くと、
雪が積もっていて鍵の場所が分からないという。

この話を思い出しながら、自分の中で空想を膨らませる。

子供を持つと親は強くなる。庭付きの建売住宅を買って、つつましく暮らしている。
子供が小学校に入ったら、パートに出て経済を楽にしたいと思ったのだろう。それ
を子供もわかっていて、鍵がみつからなくても言われたところで待っている。

 

二人は、抱き合った。と思う。子供は、お母さんは、泣いたかしら。

 

多分お母さんは、夕ご飯の支度をしながら、じわじわとこみ上げるものが大きかっ
たのではないだろうか。

私は切ないお話が大好きである。

 

    サークルの新年会の一言あいさつで、どう間違ったのか
    この話の一部を持ち出してしまい、どう着地しようかとし
    どろもどろになったエッセイです。


    今年も回線がこんがらかったつつじです。

 

 

 

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