昨年2010年7月の課題【タレント・俳優】で書いた、長友祐都選手の活躍が嬉し
い私です。
先生の講評の通り、的が絞れなかった文章ですが、三人の若者の活躍を見守
っています。
エッセイ:三人の若者
バンクーバー冬季オリンピック銅メダリスト、フィギュアスケートの高橋
大輔選手から目が離せなかった。
シーズン毎に力をつけてきて、「さあ」と言う時に大怪我をして、オリン
ピックも危ぶまれたが、涙ぐましいリハビリをして間に合った。
大きな大会ではよく転倒をして、ガラスの心臓などといわれたこともあっ
たが、今回は、又違った意味で「転ばないで」と、何度テレビの前から声
をかけたことか。
NHKテレビの「龍馬伝」で、岡田似蔵役の佐藤健という俳優がいい。
人きり似蔵という個性の強い役を、ギラギラとした目で体当たりするよう
に演じている。
武市半平太に心酔し、従順な飼い犬のように言いつけを守る。時にはその
目で感じ取り、暗殺と言う裏の仕事を引き受ける役だ。その傍ら人間臭い
一面も演じている。
人を切る怖さ、誰かにすがりたい甘え、拷問を受けても口を割らないしぶ
とさなど、何時の時代でも、何かにのめりこんだ若者はこんなだったのだ
ろうと共感できるのだ。
気がつくと息をつめて見てしまう。
この間終わったワールドカップ、試合は余り見なかったが、終わった後の
名場面やニュースは楽しんで見ていた。
よく利用する市営の体育館に、地元「FC東京」から三人の選手が出場し
ますと、名前の垂れ幕が掛かっていた。
その中の一人、長友祐都選手が何度もニュースに出てきた。
「強靭な、スピード感のあるプレーを持ち味とする選手」と、テレビでい
っている。
小学校6年生の時に受けた入団テストに落ち、高校時代も無印の選手、明
治大学サッカー部では2年生になるまで補欠、無念な日々を過ごしたと思
う。
それでもしっかり目標を見据えて、豊富な練習を積み上げてきたとか。画面
に、日焼けした小柄な長友選手を見つけると、「良かったね、大舞台で活躍
できて」と、顔がほころんでしまう。
何かに打ち込んで頑張っている若者をみると、私の息子は及びもつかない
が、若いという強さと弱さを重ねてしまう。