つつじの書・・

霧島つつじが好きです。
のんびりと過ごしています。
日々の暮らしを、少しずつ書いています。

エッセイ あはは・・・

2016-05-10 14:07:40 | エッセイ

エッセイ あはは・・・

夫と食事をした帰り、ぼんやりとした街灯の歩道を、何にも話すことが無く歩いていた。

突然「顎に当たる風は寒いね」と言う。
思わず、「そうね」と言ったが、「顎」「あご」言わずにはいられなかった。
「それは、頬に当たる風じゃないの」
「俺も気づいたけど、いいじゃないか」
「どんだけ長い顔」「エラが張っているんじゃないの」
ロマンチックな気分が消え、いつもの二人になった。

今朝畑には真っ白な霜柱がたって、アスファルトの通りも所々凍っている。
「手袋をとると冷たいね」
「何にも触っていないのだから、そこは寒いというんじゃないの」
「すみません、エッセイスト」

最近こんな会話が多い。
今、文章教室に通っているお陰で、一つ一つの言葉、間違いや使い方を考えるようになった。
私も以前はこんな風だったかもしれない。

いろいろ恥ずかしい思い出があるが、特に漢字の読み間違いもした。
地下鉄が遠くまで延び、ホームに入ってくる電車の行き先に珍しい名前があった。
我孫子をアソシ、取手はトッテなんて読んだことがある。
恵比寿のことをケビスと言っていた知人もいた。

「親近感」を言おうとする時、「近親者」とごちゃごちゃになり、ドギマギしたことがある。

若い頃、社員旅行で房総半島をバスで巡った。
私は乗り物酔いがある。
その時も曲がりくねった道路にひどく酔った。

その晩は勝浦が宿だった。
帰りたいけどそうもいかず、一人電車に乗って別行動をしたいと上司にお願いした。

すると先輩が一緒についてくれると言う。
行き方を聞かれたので「アンボウ鴨川から電車に乗って」と説明した。
上司は「ウン、分かった気を付けて」といった。
先輩に「アンボウ鴨川からこの電車で」と真剣に説明をしていたら「アンボウではないよ、アワ鴨川と言うのよ」と教えられた。

   【春・自由課題】    2016・4・8

   先生の講評   言い間違いを書いているのに、夫婦の風景と
              純情な若いOL,風景がある。
              つまり人間が書けている。

 

今年は写真に残せませんでした。

今朝改めてつつじの映像を見たら、
バカにきれいに写っているなと、
そして何だか大きな庭に見えるので、肩をすくめています。
本当は小さな庭で植木たちが押し合いへし合いしています。
誤解しませんように・・・。

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