高知発 NPO法人 土といのち

1977年7月に高知県でうまれた「高知土と生命(いのち)を守る会」を母体にした、47年の歴史をもつ共同購入の会です。

畑作入門一歩前 その32

2017-10-13 09:00:00 | 連載
小幡 尚

 2017年の年明けから、少しづつ春の準備を進めていきました。毎年、この時期は、空いている畝
をできるだけ丁寧に耕すことにしています。
 2月半ばのある日、鍬を振るっていたところ、茶色の「かたまり」が土の中から転がり出てきま
した。それは、土にまみれた冬眠中のカエルでした。秋口に、冬眠に入りたてのカエルを掘り起こ
すことはよくありました。今回は、然るべき時期より前に起こしてしまったのです。結局、この日
は、3匹のカエルを目覚めさせてしまいました。
 同じ頃、畑の奥にある「未開墾」の土地でかぼちゃを収穫しようという、前年に失敗した試みに
もう一度挑戦し始めました。草をざっと刈り、真ん中あたりに小さめの畝を立てました。そこにか
ぼちゃを植え、その周りにつるを這わせようと目論んだのです。
 3月には、じゃがいも(メークインと男爵)、さといも(赤目芋)、そしてかぼちゃを植え付けま
した。4度目の春、これまでよりも少々手際がよくなったように感じました。
 前年の冬、自宅の庭のプランターに植えたウスイエンドウは、春の訪れとともにぐんぐん育ち始
め、グリーンカーテンを作るために設けてある支柱と網に沿ってつるを伸ばしていきました。
 4月になると白い花が咲き、さやが膨らんでいきました。5月始めには、茶碗一杯ほどの豆を収
穫することができました。この豆で作った豆御飯は、豆のふくふくした甘さが効いたとても美味し
いものとなりました。

※ この記事は、NPO法人土といのち『お便り・お知らせ』2017年10月号より転載しました。
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