高知発 NPO法人 土といのち

1977年7月に高知県でうまれた「高知土と生命(いのち)を守る会」を母体にした、45年の歴史をもつ共同購入の会です。

うちの畑にようこそ 10月8日記

2017-10-21 09:00:00 | 生産者からのメッセージ
香美市 わたなべ農園の渡邉志津江です。

「ホントにホントのこと」

1℃低温貯蔵が可能になって、玉ねぎの出荷期間が大幅に伸びた。
9月からは中生(なかて)品種ターザンの出荷も始まり、売れ行きは好調だ。
有難いことに、北海道産が出回るようになっても
早生タマネギご愛顧のお客さまが引き続き手に取ってくださる。
おいしい給食にと採用してくれている
土佐山田学校給食センターからも引き合いが多く嬉しい。
大玉は一般家庭用には詰めにくいが業務用としては喜ばれる。

4月下旬の葉付きタマネギ出荷から8月までは柔らかく生食向きの早生品種七宝、
9月以降は貯蔵向きの品種ターザン、
終了すれば、もみじ3号へとリレーしていくところだ。
包装もボードンOPP袋から白色ネットに変更したので、通気がよく、しかも詰めやすい。

野菜を通しての会員さんとキャッチボールだから、
野菜が語ってくれるとしても直接想いを届けることは難しい。
そういう意味で会の発行してくれる毎月の『お便り・お知らせ』はたいへん有難い。
こうして栽培の様子や生産者として思うことなど書くことができる。
しかしながら、本当に伝えたいことを届けるということは難しい。

自分の心情を言葉に託すわけだが、言葉は言霊(ことだま)、
慎重に取り扱うことが求められる。
一度出した言動や文章は引っ込めることはできない。

「ん?この局面でこの表現って・・・?」と違和感を覚えたのは、
「名を捨てて実を取る」決断にご理解いただきたいというニュースが流れた時のこと。
ホントにホントのことかもしれないが、それを言っちゃおしまいよと思う。

「実を捨ててでも名を取る」ために、皆、汗をかきかきやっているではないか。
ホントにホントのことは、ずっと後で「あの時はね・・」とそーっというくらいがいい。

※ この記事は、NPO法人土といのち『お便り・お知らせ』2017年11月号より転載しました。
コメント (2)
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