高知発 NPO法人 土といのち

1977年7月に高知県でうまれた「高知土と生命(いのち)を守る会」を母体にした、45年の歴史をもつ共同購入の会です。

原発って何ですか。

2011-06-18 07:31:21 | 脱原発
小出裕章さんの最新刊『原発のウソ』(扶桑社、740円+税)を読みました

6月1日に出版された本です。

小出さんは技術者なので、その立場からの発言がメインなのですが、そのせいか逆に印象的だったのは、文章のあちこちにさしはさまれている、途方もない額のお金の話でした。
事故続きでまだ1キロワットの発電もできていない「高速増殖炉もんじゅ」につぎこまれたのが1兆円。
トラブル続きでまだ試運転しかできていない「六ヶ所村再処理工場」につぎこまれたのが2兆2000億円。

駅の本屋さんで見かけ、表紙のスゴさにひかれて、生まれて初めて買った『週間ダイヤモンド』の5月21日号

では、原発をめぐるお金の流れも特集されています。

国の原子力関係予算は1年で4000億以上。
そこには地元への交付金も含まれます。
着工から完成までの10年間に約500億円、その後の35年の運転期間にさらに約2000億円が地元に支払われます(もちろん、1個所につき、です)。

私(運営委員H)は、ふと思いました。
原発とはそうした「巨大なお金の流れ」をつくりだすための装置ではないのか…
発電というのはそのための「口実」なのではないか…
お金へむらがるとしても、やはりしてはいけないことがあるのではないか…
コメント
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