1月から始めた伊予13仏参り、いよいよ最後の寺になりました。 発願の寺、結願の寺とあわせて15の寺を半年かけてお参りしたことになります。 結願の寺は、東温市則之内にある金比羅寺です。 のんびりしたお寺参りでしたが、ぼつぼつと行くのが楽しみでもありました。 これが終わったらどこへ行きましょうか。
金比羅寺ー金比羅さんと言えば香川県の金刀比羅宮が有名ですが、ここはどういう関係なのでしょう。 本尊は金比羅大権現、なのにお寺とは?
本家の金比羅さんには及びませんが、ここも長い階段の上にありました。 山門はちょうど修復中で全容がわかりません。
山門を過ぎてもまた石段。 石段の両側はまっすぐな杉の大木で囲まれていました。
そして上り切ったところに左右対称に2本ずつそびえているのが「4本杉」とよばれる杉の古木です。 領主加藤嘉明お手植えの杉と伝えられているそうです。 加藤嘉明は松山城を築いた人ですね。 するとこの杉は400年以上も生きてきたのでしょうか。
そのまっすぐさがすがすがしい。
途中にあった一対のお堂や鐘楼もなかなか趣があったのですが、写真は省略してー
本堂です。
さほど大きくはありません。 しかし、その建物の重厚なこと。
天井には、歌舞伎絵でしょうか、何かの物語を題材にしたような絵が掲げられていました。 うっすらと明治という字が読み取れました。
そして正面の細かい格子も見た目にも美しく作られ、上の方には側面にまでもずらりと彫刻が施されています。
それも柱ごとに違った図柄です。
それも浮き彫りと透かし彫りと2種。
今は過疎化しているこの地域もかつては大勢の人が住み、この寺も人々の信仰の中心として重要な役目を担っていたのでしょう。 わたしたちが行ったときは人一人出会わず、しんと静まりかえった森にウグイスの声が高らかにひびきわたっていました。
それにしても・・・・・・
お寺のすぐそばに駐車スペースらしいところがあって、何台もの車が停めてあったのですが、 あの車の人たちはいったい?
お寺の隣、木々の間からお宮が見えました。 ひろばで地元の人たちが「ペタンク」という競技に興じている様子です。 木々の足元にはあじさいが咲いています。 そしてあじさいを見て歩く人が数人ー
ここは県内のブロガーさんが、春に秋に訪れる場所でした。 今はあじさいのシーズン、車はあじさいを見に来た人のものだったのです。 そのあじさいはお寺ではなく神社の方にあるようでした。 つづく