稲が実ってきました。 すでに刈り取られた田んぼもありますが。
まあ! この稲は?
田んぼ2枚分、ぺったりと倒れています。 今年はまだ一度も台風の上陸がなく、たいして風も吹いてないのに。
頭が重すぎたんでしょうか。 茎が軟弱すぎるんでしょうか。 肥料を与えすぎると倒れると聞いたことがあります。 お世話をしすぎてかえって良くなかったのでは、苦労が水の泡ですね。
こちらは放任しすぎの田んぼ。 草がいっぱい生えているんですね。きれいに穂の出そろった美田が広がる中に、たまにこんな田があると目立ちます。
この田んぼは草だらけ。 休耕田ですね。
と思ったら、草の陰に稲が!
除草剤を散布しないというのがポリシーなのかもしれません。
稲の中に生える草の中でも、ヒエという植物はやっかいで、小さいときは稲とよく似ていて草と気づきません。 ところが夏を過ぎる頃からぐんぐんと大きくなって、 稲よりぬきんでてくるので目立つようになります。 そしてそのころには、しっかりと根を張って簡単には抜けなくなっているのです。
以前勤めていたK小学校では、5年生が稲を栽培していました。ある年、ことのほかヒエが多くあまりにも目立つので、子どもたちとヒエを刈ったことがありました。 すでに子どもの胸くらいまで伸びた稲の中でヒエだけを刈り取るのは大変な作業でした。
見ていたお年寄りに、
「先生、ヒエ断ちしよいでたん?」 とやんわりと言われて、「ヒエ断ち」という農作業が昔はあったことを知りました。 ヒエが種を落とす前に徹底的に抜き取って、来年から生えないようにするということでしょうか。
K小学校では、栽培中に1回は除草剤を投入しておりました。 大きなお茶パックみたいな袋を田んぼのあちこちに投げ入れるだけなのでとても簡単なのです。 本当は人海戦術で草取りをしていくのが望ましいのですが、そこまで子どもたちも田んぼに時間を割くことはできませんので。 除草剤を入れてもヒエは生えるし、タカサブロウやタデなどの草もたくさん生えていました。 でも、徹底的に草を排除するより、そのくらいの草がある方が安心ではあります。
が、ここまで草ぼうぼうだと収穫の時影響はないのでしょうかね。 来年はもっともっと草ぼうぼうになるでしょうね。 よそ様の田んぼながら気になることです。
もう一つ気になるのは、水田の端っこに生えている花。 わたしが子どもの頃にはこの花は咲いていませんでした。 これが目立つようになったのはここ10年ほどだと思うけど・・・・・ 多分外来種ですね。 かわいい花なのですが、なかなか元気な花のようなので、在来種への影響が心配です。
これは多分、オモダカでしょう。 こちらでは水田や水路に生えているのです。 園芸用だとばかり思っていた花が自然に生えているのをみるとちょっとうれしくなります。