あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

消えた氷の花

2008-02-02 00:13:08 | 植物

 痛恨のミスです。 写真を取り忘れました。 第4のスクープ写真になったかもしれないものを・・・・


 1 キジ  2 カワセミ  3 メジロ  4 ・・・・


 つい先日、(多分「雪待ち」の記事を書いた前後の寒い日) 庭のはずれの半ば荒れ地と化した場所で、不思議なものを見つけました。 それは立ち枯れたままのサルビア(コッキネア)なのですが、枝枝に白い綿毛のようなものが無数についていたのです。 遠くから見ると、モンシロチョウがたくさんとまっているように見えました。
 近づいてみると、それは泡立てたメレンゲを枝にくっつけたようでもあり、花のようでもあり、エノキワタフキアブラムシという虫の巨大版のようにも見えました。 
 昨日までこんなものあったっけ? 突然出現した白いふわふわに見えるもの。 これはいったい・・・・・? 


 そこで思い出したのが、「シモバシラ」という名前の植物。 わたしがちょくちょくおじゃましている「山野草掲示板」 で見たことがありました。 
 これは「宇和島のお爺様」ーと、このわたしが言っていいのか、わたしから見ればお兄様くらいの方かしらー が、開設しておられるホームページ「一夫の部屋」の中にあります。
 それによると、シソ科の「シモバシラ」という植物には氷の花が咲くらしいのです。
 許可を得て画像をお借りしてきました。


 ほら、こんなのですよ。 ほんとうに綿かメレンゲのようでしょう。


 


 不覚にもわたしは、この写真の白いものは本物の雄しべ、雌しべを持った花だと勘違いしてたのですね。 本当に不思議な形の花があるものだと信じ込んでおりました。 


 だから、「シモバシラ」の花に似ているなあと思ったものの、目の前のサルビアの茎についていたものが「氷の花」だとはわからなかったのです。
 いいや、後で写真をとって調べてみよう、と思ったのですが、ばたばたとしているうちにすっかり忘れておりました。。 


 夕べ久しぶりにいろいろなブログを読んで、画像掲示板に再び「シモバシラ」の写真が載っているのを見つけて、解説を詳しく読んで、ようやく理解しました。


 これは、地中でまだ生きている植物が水を吸い上げ、それが導管を伝って地上部へ出たとき茎の割れ目からしみ出して凍った「氷の花」なんだと。 
 だったら、「シモバシラ」だけでなく他の植物でもこういう現象は起こりうるのだ!!


 今朝、わたしはカメラを持って庭の片隅に走りました。
 


 ありません。 当然のことながら。 とけてなくなったのです。


 くー、くやしい。 


 


 せめてもの証拠に、縦に大きく裂け目のできたサルビアの茎を撮ってきました。 そう言えばサルビアもシソ科ですよね。 この現象は、シソ科の植物にのみ起こるのでしょうか? 暖地ではよほどの条件がそろわないと起こりそうもないと思うのですが、案外よくあることで今までわたしが知らなかっただけなのかしら? 
 もう一度見てみたいものです。 寒さよもう一度。 でも、もう立春だし、やっぱり寒いのもいやだし・・・・   
 返す返すも残念なことでした。

コメント (2)
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