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校長は、「事なかれ主義」ではなく「事あれ主義」で動くのがよいのではないか

2022年05月19日 | 学校経営

「事なかれ主義」という言葉がある。

 ものごとに対し、波風が立たないように対応することを指す。

 事なかれ主義では、争いや喧嘩を嫌い、平穏を望む。

 その点についてはよい。

 

 ただ、重大事があったのに、なかったコトにするというのは反対である。

 重大事を平穏に済ませることはかえってできないだろう。

 一見波風が立たないよう、穏便に収めようとすることは、配慮ができているようだが、一方で、言うべきことがあるのに自分の意見を言わずに問題を放置する姿勢は、問題は解決しないだろう。

 

 今は、「事なかれ主義」ではなくて、「事あれ主義」がよい。

 

 事があれば、なかったことにはしない。

 「こんな事がありました」と、関係機関に報告し、相談するのである。

 特性がある児童への指導について、保護者や地域からのクレーム、生徒指導上で気になる児童や家庭について、報告するケースは多い。

 (いじめや事故などの重大事態は、必ず報告する義務があります)

 

 「このことを今このように解決しようとしています。これでいいでしょうか。他に解決策はありませんか。」

 「こんな問題が起きています。解決するための相談機関はありますか?」

 

 このように、「事」が「あった」と報告し、相談するのである。

 

 報告や相談をする機関は、色々とある。

 

 自分は小学校の管理職なので、問題に応じて次のようなところに相談する。

 

 市町村の教育委員会や子育て支援課、校長会、近隣小中学校の校長や教頭、児童相談所、警察、地区の公民館、民生委員、・・・。

 特別支援教育のエリアコーディネーター、PTA会長を始めとする役員、学校評価委員、・・・。

 

 実にたくさんある。

 相談することで、解決策が見えてくる。

 人や組織が協力してくれる場合もある。

 

 報告し、相談することで、多くの人や組織を巻き込んで、協力を得るということでもある。

 

 協力してくださる人や組織はたくさんある。

 

 学校だけでは解決できそうにない問題でも、解決の糸口が見えてくる。

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