前回は、「映画「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」を観てきた。・・・今回の悪役は鬼子母神に見える」を書いた。
その続きです。
ネタバレの内容を含みます。
今回の悪役であるワンダは、母親でありたかったのである。
自分の魔術で生み出した双子の息子と暮らせることを切に願っている。
暮らせるためには、自分の魔力を駆使して、人を殺すこともいとわない。
我が子と平凡に暮らすことを願い、それができないために狂っていく。
悪役ではあるけれども、その願いを叶えたい気持ちは十分伝わってくる。
(双子の男の子たちと過ごしているときのワンダの映像は、とても幸せそうである)
この映画を見終えたあと、自分自身の幸せにも気付かされた。
よくよく考えてみると、この悪役であるワンダがどうしても手に入れたかった「我が子と幸せに暮す」という願いは、すでに自分は叶えられているからである。
4人の子と妻と一緒に夕食を食べたり、会話をしたりすることは、本当はとても幸せなことなのだなあと感じた。
(念のために付け加えますが、独身でいることや子供がいないことを否定しているわけではありません。)
(もし自分が独身であれば、独身であることの強みを生かして楽しんでいただろうと思います。)