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☆My Everyday Life in Canada☆

カナダに来て19年。2人の子供達の成長記録やカナダの幼児教育など梅ちゃんからの日常エピソード色々☆

Steveのこと

2008-07-04 | Weblog
実は昨晩、Steveが亡くなりました
私もPaulも11時過ぎまで実家にいて『また明日ね』と家に帰ってきて1時間程過ぎた頃に電話が鳴って・・・
Paulはシャワーを浴びていて、私はちょうど昨日のブログを書いたすぐ後の事

Steveの側にはお父さんと妹が一緒にいたそうです。
苦しむ事なくとっても穏やかに息を引き取ったそうです

満27歳。病気と向き合って2年と少し
まだまだやりたい事もたくさんあったでしょうね
亡くなる前日に彼女に『もし病気じゃなかったら結婚したかった』と言ったそうです
切ないですね

彼女も『また明日ね』と家に向かった直後だったそう。
時間があれば顔を見せに来ていて、Steveもそんな時間は幸せを感じていたんじゃないかと思います

犬のペッパーも昨日は1日Steveのベットの下で寝ていたそうです
そして普段おとなしいのに、客人がくるとすごい勢いで吠えていたんです

大きな体を全身で受け止めて懸命に介護をしていたお父さん
お腹にいる頃から大事に育ててきたお母さん
両親にとって生まれた時から大切に育ててきた息子が自分達よりも先に亡くなってしまうかもしれない現実と向き合うのは本当に辛かったと思うし、そういう現実が来てしまって
私が想像する以上に切ない気持ちでいっぱいだと思います

病気がわかって最初の1年間、私とPaulとSteveは一緒に生活をしていました。
その間、現実を受け止められない家族とベクトルが合わないもどかしさを私もPaulも何度も感じました
でもつい先日家族で食事をした時の事

Steveは起きて来れなくて
おばあちゃんが彼の様子を見て
『フェアじゃない』と泣き出してしまった事がありました
その時お母さんが
『仕方の無い事なのよ、だれのせいでもない、これはただ起こってしまったの
中国の地震のニュース見たでしょ。誰も望んでいなかった天災によって多くの人が家族をあっという間に失ったのよ。
事故で一瞬にして亡くなってしまう人だっているんだから。そう思ったら、こうして一緒に過ごせるのはいい事なのよ。
彼はこの2年間でたくさんの旅行もしたしね。私も病気がわかって1年間 毎日泣いていたのよ。
でも泣いても現実は現実、だれのせいでもない』という発言に私もPaulも驚かされたと同時に、お母さんも1年間毎日泣きながらも前を向こうとしていたんだなと改めて感じたし、最後の半年間はSteveと一緒に過ごすことができた事は両親にとってもSteveにとっても貴重な幸せな時間だったのかなとも感じました

真夜中に知らせを聞いた彼の友達は、誰かの家に集まり、
朝の6:00過ぎまでSteveの思い出話をして
過ごしてくれたそうです
ネガティブな事を言わない彼は本当にたくさん友達がいて、
高校生の頃からみんなに頼られる存在だったと聞いた事があります

旅行が大好きだったSteveはこの2年間で日本、韓国、ヨーロッパ、ラスベガス、バンクーバーなど色々な所に行きました。
病気で思うように動かなかった体から解放されて、きっとこれらも色々なところを旅し続けるかもしれませんね

彼はほんとうによくがんばったと思います
価値観の違いにぶつかった事もありましたが、彼の義理の姉として過ごせたことを私も誇りに思います

☆Stephen☆2007年秋

今日も読んでくれてありがとうございます

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コメント (6)
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