暖かい日が続いた時、虫達も活動が盛んになり、お預かりのお子さん達の多くは虫の観察に夢中
中には🐜に小枝や草を持って行ってそれらを食べるように勧めている子達もいました
そこで「蟻さん達は何を食べるのかな?」「何が好きなのかな」「みんなは何が好き?」そんな問いかけを2週間前からしていて、子供達から出てきた意見をもとに実験してみることにしました
これは実験1日目の蟻さん用ビュッフェメニュー
チョコチップ、チーズ、りんご、バナナ、葡萄、飴、その他にこれも食べるかな?と庭から樹皮、小石、土、小枝、草、枯れ葉、石、なども運んできて並べていました
遊びながら時々観察をし、お昼寝後にも見に行ってみると
バナナに蟻さん。このメッシュをめくると、バナナの下にも沢山の🐜がいました
葡萄にも発見
メイプルキャンディには大きめの🐜が複数いました
石、草、木にはあまり人気がないようでした
これはミミズの亡骸。おそらくミミズ探しをして運んでいた子が落としたか、鳥が落としたか。。この周りに小さな蟻が沢山いました
2日目の実験は、メンバーが半分変わるので、その子達が言ってた「マッシュルーム」も追加
庭に落ちている樹皮や松ぼっくり、黄金虫の亡骸、さらに草も加わえて、豪華な盛り付けになっていました
生憎この日は冬用ジャケットを着たくなる程寒く、午後からは雨。
1日目ほど虫も見かけず、ダンゴムシがいつもいる場所も「うんちだけー」
でもこの日は、蟻さん用ビュッフェの横にあるアリの巣の入り口に、鋏虫の亡骸が。。。。
穴の中まで入っていくところまでは見れませんでしたが、小さな蟻が何十倍もある大きさのこの虫を中へ入れようとする様子も観察できました
蟻の絵本には、巣の事も書かれていて、土の中だから見えないけれど、沢山のお部屋がある話をすると、最近蝶々園へ行った子が、そこで観察用のアリの巣を見たようで、その話をしてくれました
また、絵本の表紙を使って「蟻の足は何本あると思う?」と聞くと「1、2、3。。と数え始めた子達が「8!!」と教えてくれました
残念ながら蟻の足は6本で、子供達は触角も足として数えていました。
そこで、頭の部分を隠して改めて一緒に足の数を「1、2、3、4、5、6本」と数え、じゃあ、この頭の上にある物はなんだ???という展開になり、「触角」という言葉とその役割を実践しながら説明すると、これが意外にも子供達にウケました😅
さらに、先週遭遇したカタツムリについての絵本をタイミングよく貸してくださった親御さんがいて、タイムリーで子供達の関心度も高い内容でした
「うんち」も気になるテーマのようでカタツムリが食べた物と同じ色のうんちをするところなども反応が良いです
また、蟻とカタツムリには「触角」という共通点もあり、この言葉や役割を導入する良いきっかけにもなりました
この先、🐜やカタツムリを描いたり、工作をしても楽しいかなと思いますが、
今の所、お預かりのお子さん達は 「ありはどこへ行くのか」「ありは何をたべるのか」その部分の関心が高い様子なので、天候の回復を待って、「何を食べるかな実験」を再びやってみようと思います
ちなみに、こう言った活動は、私達大人が知っている答えはすぐに教えてしまわないほうが、子供達のアイディアを引き出せ、そのやり取りの中で「語彙や表現力が増え」「自分の考えを表現する」「試してみる」「観察する」「そこから発見する」「それをまた言葉にして表現する」このような学習につながるので、関わる大人達は、子供達からその子の意見を引き出すような語りかけや会話がおすすめです