JR方谷駅のあるJR伯備線には、すでに、国の登録有形文化財に登録されている駅があります。
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JR美袋駅。「みなぎ」駅は、鉄道ファンの間では難読駅として知られています。総社市美袋にある、一日の乗車人員310人という無人駅です。
入り口の右側に「登録有形文化財」のプレートが誇らしげに掲げられています。
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伯備線が開通した大正14(1925)年に築造されました。すでに、85年が経過しています。平成20(2008)年3月7日に、登録有形文化財に登録されました。木造瓦葺き、切り妻屋根の当時の小規模駅に共通する造りですが、外壁を木の板を重ねているのが特徴です。また、入り口が前に飛び出していて、この3月に「有形文化財」登録の答申が出された、JR方谷駅に似通っています。ただ、入り口の柱は木製であること、駅表示が青色であることが、方谷駅とは違っていました。
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駅の内部の構造も、切符売り場の形状など全体の印象はそっくりでした。改札口が撤去され、代わりにICOCA対応の改札機が設置されている、ホームの雰囲気もまったく同じでした。駅表示板には、上り方面には「日羽」、下り方面には「備中広瀬」が書かれていました。その下の木製のベンチには、いったい何人の乗客が座ったのでしょうか。
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ホームに出ると、満開の桜とのどかな里山の風景が目に入ってきました。駅舎と跨線橋の間に、下り備中高梁行きの電車が入ってきました。3両編成で、車掌さんも乗務していました。
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この地域も、公共交通機関のバス会社が撤退し、その後を、デマンド交通(乗り合い型タクシー)が引き継いでいます。「雪舟くん」が並んでお呼びを待っていました。美袋駅前には、公共施設が並んでいます。総社市昭和出張所。総社市合併以前の「吉備郡昭和町」の役場跡です。古代「吉備の国」の名残を残した郡名も今は遠くなりました。
そして、昭和小学校と幼稚園。かつて、近辺の4つの村が合併したとき、それ以前の村名を使わないという取り決めに従って、学校名の「昭和公民学校」から「昭和町」としたといわれています。その町名のもとになった学校です。小学校の体育館の1階に、幼稚園が入っているようでした。
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総社市立昭和中学校。私の敬愛する校長先生が勤務されている中学校です。白を基調にしているのに色あざやかな印象を受ける校舎、広々としたグランドや体育館。人がいないのではないかと思うような静寂が支配しています。校舎の中で、真剣な学びが生まれているからでしょう。
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正門近くに、奇妙な形をした背の高い造形物が建っていました。校長先生にお聞きしますと、「街路灯」ということでした。さらに、「一番上が風力発電、その下に太陽発電のパネルがあって、LEDのランプで照明がなされている」と教えてくださいました。これだけでも、生徒にとってはいい勉強になります。時代を担う生徒が学ぶ学校こそ、最先端の技術を付けるべきですね。こういう話を語ることで、生徒の知的好奇心を刺激しているのではないでしょうか。
となりにあった、生徒会からのメッセージ「人権愛ことば」もすばらしいものでした。学校の雰囲気が、生徒をしっかり育てているのだと思いました。
「思いやり、やさしい心 忘れずに
大切に、一人一人の心の星を
・・・・・・・・・」
有形文化財の駅を誇りに、美袋の町は輝いています。
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